カラー宝石市場の最新情報


Joshua Saltzman
Nomad's Lapidary Company(Nomad宝石細工会社)
Nomad’s Lapidary Company(ノマド宝石細工会社)のJoshua Saltzman(ジョシュア・サルツマン)とのインタビュー
ノマドは, スピネル, トルマリン, ペリドット, ガーネット, コランダム等, 全く処理が施されていない様々な高級カラーストーンを専門に取り扱っています。 サルツマンに言わせれば, トレードショーは処理および未処理石の違いを見極める訓練を消費者に行う格好の場所なのです。 別のブースで同じくらいの大きさの石がNomad(ノマド社)の価格の半額で販売されている理由(処理対未処理)を説明することで、顧客に対してさらに多くの選択肢を提供できると彼は考えます。  顧客は、安価な価格または宝石の天然の資質のどちらに優先順位を置くかに基づいて選択することができます。

高品質で大きな作品の市場は、少ない採掘量と生産量、そしてそのために生じた高価格のために、過去数年間で顕著に縮小しています。 紅電気石と2色のトルマリンは中国市場で大量に販売されていましたが、原石の数が減少したために販売が鈍化しています。 2年前、Nomad(ノマド社)が専門とする明るいブルーのアフガントルマリンが大量に供給されていましたが、現在は供給がミント色やインディコライトとして知られている種類に移行しました。Saltzman(サルツマン)は、これらがよく売れていて「人々は大好きだ」と言います。

Saltzman(サルツマン)は、モザンビーク産の見事な深紫のキュプリアントルマリン、ブラジル産の大きくて美しいアクアマリン、そしてベトナム産のラベンダースピネルを披露します。 後者は、「セクシーな女性らしさとソフト​さがあり、非常に人気がある」とSaltzman(サルツマン)が説明する、燃えるようでキラキラする輝きを放つラベンダーからピンクにカラーシフトする素晴らしい標本を示します。また、ノマドはローズピンクのタジキスタン産スピネル、オレンジおよび強烈なピンクや赤のタンザニア産スピネルを販売しますが、最もよく売れているのは、今では1カラット以上のものを見つけることが非常に困難であるベトナム産のコバルトブルーです。

実際に、スピネルは、低価格のコランダムの単なる代替品としてではなく、それ自体で宝石として人気がますます高まっています。 パステルカラーのベトナム産スピネルの需要は高く、現在わずかな数しか採掘されていないために価格が上昇しています。 人気の理由の一つは、ルビーやサファイヤと違って加熱されたり処理されることがほとんどないため、顧客は本当に天然の宝石を購入していると確信できるということがあります。 Nomad(ノマド社)の顧客ベースは、他では見つけられない未処理の宝石において、原石、カットおよびポリッシング手順の組み合わせた選択が、高レベルに品質を生み出すというのを知っているために、忠誠心を持っています。

Saltzman(サルツマン)氏は、世界中からカラーストーンの原石を購入してカットし、完成したカラー宝石を世界中に販売しています。 彼の会社は、より高級な市場でのさまざまなカラーストーンの精密カッティングに焦点を当てています。 インタビューで、Saltzman(サルツマン)氏は同社のカッティング哲学、市場についての最新情報、スピネルの原産地と生産、アフガントルマリン、ルベライトトルマリン市場、および未処理の石での作業について説明します。