色石宝石ディーラーによる市場の洞察


Bill Vance
Vance Gems
Vance Gems(ヴァンスジェムズ)のBill Vance(ビル・ヴァンス)へのインタビュー
デラウェア州の色石宝石のディーラーであるBill Vance(ビル·ヴァンス)は、高品質の色石原石不足が世界的に増大しつつあることに対する不安と同時に、これにより中間層バイヤーに投資機会が与えられることに対する期待を表明しています。 同氏は、鉱山が閉鎖され鉱夫が業界を去り始めていることから、宝石質の原石の需要の増加とその供給難がいつまで続くか分からないと予想しています。 現在の宝石ショーで売れているのは「最高のうちの最高級品」のみだと説明します。

インド、中国、および極東からの可処分所得を持つ中流階級のバイヤーは、ペリドット、トルマリン、ブルージルコン、タンザナイト、その他の色石宝石を購入しています。 そのために価格は高騰してきていますが、Vance(ヴァンス)氏によると、この国のバイヤーが例えばカラットあたり400〜550ドル(約4万円~5万5千円)の5〜6カラットの大きなタンザナイトを購入するにはまだ遅すぎないとのことです。 このような宝石の価値は増加し続けると思われ、預貯金その他の投資商品に対する現在の低金利のおかげで、文字通り「銀行に預けるよりも良い」という状況になっています。

彼自身GIAのGraduate Gemologist(グラジュエイト ジェモロジスト)であるVance(ヴァンス)氏は、厳格な宝石学教育と、教育修了後も業界内での宝石素材に豊富に接触する機会があることに対して、高く評価しています。 購入者の宝石に関する知識は拡大しており、宝石関連事業者が専門教育を受けた倫理的な人材を雇うことが不可欠となっています。 信頼性がすべてであり、一生懸命努力して得た評判を携えて業界で働く者が生き残ることができるのです。
学生へのアドバイスは、という質問に対し、同氏は「常に検査器具を信頼し、決してその場で判定せず、そして「すぐには分かりませんが、調べてみます」と言うことを恐れないことです」と述べました。

Vance(ヴァンス)氏は何十年もの間、色石宝石の買い付け、カッティング、および販売に携わってきました。 彼は1983年にGraduate Gemolody(グラジュエイト ジェモロジィ)ディプロマを取得しました。 インタビューにて、同氏は現在の宝石の価格上昇の理由、市場での宝石の供給、宝石のカッティング、取引における信頼性の構築、若い宝石学者たちへのアドバイスについて説明します。