トパーズの品質を決定する要因
トパーズの色では、赤が最も需要の高い色の一つですが、発見されているファセットカットに適した素材の0.5パーセント以下しかありません。 業界でインペリアルトパーズと呼ばれている色は、とても珍重され、また非常に稀少です。 多くの取引業者は、インペリアルトパーズと呼ぶためには、赤みがかった多色性の色を示す必要があると主張しています。 赤色系の多色性の色は、ペアシェイプやオーバルシェイプなどにカットされた石の端に現れることがしばしばありますが、本来の地色は黄色からオレンジです。
カットされたトパーズで二色が組み合わさったものは、バイカラー トパーズと呼ばれます。 しばしばローズトパーズとも呼ばれるピンクトパーズは、ピンクダイヤモンドや明るいピンクサファイアに似ているという人もいます。 ピンクトパーズには、ダイヤモンドやサファイアに比べていくつかの利点があります。 ピンクダイヤモンドほど高価でなく、ダイヤモンドやサファイアよりも大きいサイズで入手可能なことが多いという点です。
ディーラーは、帯黄褐色あるいは帯褐黄色からオレンジ色のトパーズに対して「シェリートパーズ」という取引名をよく使います。 この名前は、シェリー酒の色から来ています。 また、その色にあたる石は、時にプレシャストパーズと呼ばれることもあります。 これは、トパーズに似て見えて誤ってトパーズと表されることも多いがより安価な、シトリンやスモーキークォーツからトパーズを区別するのに役立ちます。
ゴールデントパーズあるいはイエロートパーズには、インペリアルトパーズで珍重されている赤色のオーバートーンがありません。 またこの素材ははるかに豊富にあるので、価値が低くなります。 ブラウントパーズも同様に価値は低いですが、ジュエリーおよび装飾芸術の印象的な作品に使用されてきました。
自然界でトパーズは通常は無色であり、天然で強い青色のトパーズは非常に稀です。 しかし市場には、強い青色の石が豊富にあります。 処理がその理由です。 処理業者は、放射線照射と加熱処理を組み合わせてトパーズに青色の色相を生み出します。 1970年代以降、処理によってブルートパーズが広く市場に出回りました。
市場に初めて登場した時、処理されたブルートパーズは、1カラットあたり20ドルから40ドルで販売されました。 しかし、供給過剰のため卸売価格が大幅に低下し、1カラット当たり数ドルかそれ以下にまで下がりました。 今日では、ブルートパーズは基本的には一般市場向けの宝石であり、多くの買い手にとって価格が最も重要な考慮事項となっています。 色とカットの統一性もまた、特に一般市場向けのの宝飾品製造業者にとって、重要です。
クラリティ
カットしたトパーズには多くの場合、目に見える内包物や傷がありません。 これは特に、ブルー、無色およびイエローのトパーズにあてはまります。
カット
トパーズ結晶は通常、細長いか円柱状なので、多くの場合、歩留まりを向上させるため長いオーバルまたはペアシェイプにカットされます。 原石で色の強いものでは、カッターはたいてい、色を最大限に引き出し重量を最も保持することができるカットスタイルである、エメラルドカットを選択します。
トパーズは、様々な形状やカッティングスタイルにカットされます。 オーバル、ペア、ラウンド、エメラルドカット、クッションカット、トライアングルカット、マーキスシェイプなどの標準的な宝石の形状だけでなく、デザイナーがインスピレーションを得たファンタジーシェイプが作られています。
カッティングスタイルもまた様々なものが揃います。 三角形やカイトシェイプのファセットからなるブリリアントカット、平行したファセットが中央から同心状に並ぶステップカット、ブリリアントカットのクラウンとステップカットのパビリオンで通常構成されるミックスカットは、どれも一般的にみられます。 手作業および機械で成形されたデザイナーカットも人気があります。
処理されたブルートパーズの供給は豊富なので、一般市場および様々な宝石を使ったジュエリーで使用する規格サイズにカットされることがよくあります。
カラット重量
宝飾品業界向けの標準的なトパーズのカットには、さまざまな形とサイズがあります。 トパーズは、より小さいサイズでは廉価ですが、10×8mmを超えると価格が上昇します。