トパーズのお手入れとクリーニングガイド


モース スケール
トパーズは、モース硬度スケールで 8 にあたる
硬度と靭性(じんせい)
宝石や鉱物の硬度はモース硬度スケールで測定されます。 モース硬度の数字はある1つの鉱物が他の鉱物によって傷つけられることの相対的な容易性または困難性に基づいています。 しかし、モース硬度には紛らわしい面もあります。 モース硬度を代表する鉱物間の硬度の間隔は均等でありません。 例えば、ダイヤモンドは数字上ではコランダムとはたったひとつしか離れていませんが、コランダムの宝石よりも何倍も硬いのです。

トパーズには底面劈開があるため、カット、研磨、石留めの際に特別な注意が必要です。 靭性があまり高くないため、大きな衝撃によって割れる可能性があり、極度の圧力や激しい温度変化によって破損することもあり得ます。 破損の危険を減らすために、カット職人は、劈開方向がテーブル面に対して約15度の角度になるようにファセットカットするトパーズの向きを合わせます。 ジュエリー職人は、貴重なトパーズを保護するような石留めでセットするのを好みます。 あるいは、ペンダントやブローチのように、あまり摩耗にさらされない作品にトパーズを使います。
 
トパーズは、モース硬度スケールで 8 です。 劈開があるため、靭性の評価は低くなります。

安定性
高温や急激な温度変化によりトパーズが破損する恐れがあります。 この宝石の色は、一般的に光に対して安定していますが、熱や日光に長時間曝されるとイエローからブラウン、赤褐色、または濃褐色のトパーズは色あせる恐れがあります。 トパーズは、化学薬品による影響はごくわずかです。

クリーニング
トパーズのクリーニングの際は、スチームクリーナーや超音波洗浄器を避けることが重要です。温かい石鹸水が最適です。

処理と耐久性に関する注意事項
照射処理と加熱処理の他に、酸化金属化合物の極薄い層で無色のトパーズをコーティングする処理があります。 このコー​​ティングは、耐久性があまり高くありません。 日常的な磨耗には抵抗力がありますが、研磨剤や研磨用のバフなどによって除去されてしまいます。 刺激性の少ない石鹸水を使用するのは安全です。
 
これらの取り扱い注意事項はあるものの、上質なトパーズは、目に見えるインクルージョンや傷がないことの多い、温かみのあり魅力的なさまざまな色が大きいサイズで揃う美しい宝石です。

ミスティックトパーズ
金属酸化物による表面処理は、この指輪の宝石にあるようにユニークな外観をもたらし、ミスティックトパーズとして販売されている。 - 提供:Livingstone Jewelry