サファイアの歴史と伝承
何世紀にもわたって、サファイアは気品とロマンスと結びついて来ました。 その関係性は、1981年に英国のチャールズ皇太子がダイアナ·スペンサーにブルーサファイアの婚約指輪を与えたときに一層強化されました。 1997年に彼女が亡くなるまで、ご存知のようにダイアナ妃は、世界を魅了して虜にしていました。 彼女のサファイアリングは、現代と歴史やおとぎ話の世界とつながりをもたせるのに一役買いました。
古代ギリシャやローマでは、王と王妃は、ブルーサファイアが羨望と危害からその所有者を保護すると確信していました。 中世では、聖職者は天国の象徴としてブルーサファイアを身に着け、庶民はその宝石が天の恵みを引き寄せていると思っていました。 他の時代や場所で人々は、貞操を守ったり、敵と和解したり、精霊に影響を与えたり、神託の秘密を明らかにしたりする力をサファイアに吹き込んでいました。
フォークロア、歴史、芸術、そして消費者の意識において、サファイアは常に青色と関連付けられています。 その名は、おそらくラピスラズリに関連するギリシャ語の「sappheiros」に由来しています。 ほとんどの宝石の顧客はすべてのサファイアが青いと思っており、宝石やジュエリーの専門家が「サファイア」を単独で使用するとき、通常「ブルーサファイア」を意味します。
特別なオレンジがかったピンクサファイアの色はパパラチャと呼ばれ、スリランカで話される言語シンハラで「蓮の花」という意味があります。 当初は、スリランカ産の石のみに、この名前が使われました。 歴史を通じてスリランカ川の砂利から、どれ程の数のパパラチャがふるいにかけられてきたかは予想も付きません。 スリランカ人は、伝統的に自国と関連付けられたこの色に特別な愛情を抱いています。