カラーダイヤモンド:鮮やかな色彩に富んだ記念日
7月 1, 2014
GIAは1950年代にインターナショナルダイヤモンドグレーディングシステムTMを導入しましたが、これはカラーレスからライトイエローダイヤモンドのグレーディング方法に革命をもたらしました。 また、1994年冬号のGems & Gemology(宝石と宝石学)で、拡大・改良したカラーダイヤモンドのカラーグレーディングシステムを発表し、GIAは再び業界に変化を起しました。
20周年を迎えるGIAカラーダイヤモンドグレーディングシステムは、カラーダイヤモンドを評価するメソッドです。 このシステムは非常に成功してきており、実際、GIAはオークションに出品される重要なカラーダイヤモンド、また、世界中で販売されているカラーダイヤモンドの多くにおけるグレーディングのほぼすべてを委託されています。

Bulgari Blue(ブルガリブルー)は、10.95カラットのファンシービビッドブルーダイヤモンドと9.87カラットのGカラーダイヤモンドの2石をあしらった独特のリングです。2010年10月20日、Christie's New York(クリスティーズ・ニューヨーク)で1576万ドル(約13億円)で落札されました。 写真:Jian Xin (Jae) Liao/GIA、提供:Christie's(クリスティーズ)
1994年に作られた改良版には、ファンシーディープとファンシービビットの新色が加わっています。 新たに加わった色:フェイント、ベリーライト、ライト、ファンシーライト、ファンシー、ファンシーダーク、ファンシーインテンス。GIAカラーダイヤモンドグレーディングシステムは、以前のグレーディングシステムを下に、ダイヤモンドカラーにおいて(特にトップカラー)詳細に分けられています。 このグレーディングシステムは、このような石の取引を大きく促進し、特に新たなソースとして市場における石の品質と色の範囲を広げました。

GIAはこの9.05カラットの ファンシービビッドイエローダイヤモンドをグレーディングしました。
写真:© GIAとRobert Weldon、提供:B. Najjar
写真:© GIAとRobert Weldon、提供:B. Najjar
システムの真相
1950年代、GIAはカラーダイヤモンドのカラーグレーディングシステムを初めて開発し、一般的なカラーレスからライトイエロー(D-to-Z)のカラー範囲外におけるイエローダイヤモンドを評価しました。 GIAはさらにリクエストを受けたため、システムを拡大しました。マスターストーンによりシステムが機能
GIAが所有する色で分けた包括的コレクションのマスターストーンセットは、世界のグレーディングラボでは最大でしょう。 ちょうどD-to-Zダイヤモンドグレーディングシステムと同様に、マスターストーンはラボのスタッフがダイヤモンドの色相、トーン、飽和を一括することができ、そのため色が正しくカラースペースに収められます。 そこで、ダイヤモンドにおけるファンシーカラーのグレーディングを割り当てることができます。グレーディングから主観を外してみる
GIAの研究者は、色覚に影響する環境、見識、光源のすべてを理解しています。 彼らは、自然照明と同等の一貫性のある照明環境を作ることで、こうした変化しやすいものに対処しました。中間色の環境を守り、カラーバランスのとれた照明を作り出すため、GIAはJudge II Boxを選び、グレーダーがそれを使用しています。 これにより、グレーダーは一貫性のある照明の下でダイヤモンドを見ることができ、客観的なグレーディングができるようになります。
GIAはまた、カラーダイヤモンドのグレーダーが石の評価を行うのに十分な準備が出来ていることを必ず確かめます。 見込みのあるグレーダーは一連の試験にパスする必要があり、特別なトレーニングを受けたのち、仮のカラーダイヤモンドの鑑定士になることができます。
こうした努力の結果は繰り返し可能なプロセスであり、グレーディングにおける主観を取り除き、グレーダーがダイヤモンドのカラーを正確に見極めることができるようにします。 最も信頼のおけるシステムが適切に設置されていると、バイヤーは自信をもって安心して購入できます。

このチャートはピンクから赤のダイヤモンドにおける発色とカラーグレードを解説しています。