埋められた宝:GIAチームがチープサイド財宝コレクションを記録


このサンショウウオの形をしたエナメルゴールドの帽子飾りは、チープサイドの財宝の最も象徴的な品物の一つである。 前面のエナメルは、歯に似せた小さな黒い斑点のある開いた口を表している。 ピンはコロンビア産のカボション・エメラルドで飾られ、尾はテーブルカット・ダイヤモンドがセットされている。
このサンショウウオの形をしたエナメルとゴールドの帽子飾りは、チープサイド財宝コレクションの最も象徴的な作品の一つである。 前面のエナメルには、開いた口と歯を表現した小さな黒い斑点が見られる。 この帽子飾りのブローチはコロンビア産のカボションカットエメラルドで飾られ、尾にはテーブルカットのダイヤモンドが使われている。 提供:ロンドン博物館; 写真:Robert Weldon(ロバート ウェルドン)/ GIA
GIAカメラマンのRobert Weldon(ロバート ウェルドン)とビデオ撮影家Kevin Schumacher(ケビン シューマッハー)は、何世紀にもわたってロンドンの長屋の下に埋もれていた、驚くべき宝物「チープサイドの財宝コレクション」について調査するため、Museum of London (ロンドン博物館)を訪れました。  二人は、2013年10月にコレクションが展示披露される前に、10時間にわたり博物館のスタッフにコレクションに関するインタビューをし、撮影を行いました。
 
この発見の重要性は、ロンドン博物館の中世および中世以降のコレクションの上級学芸員であるHazel Forsyth(ヘーゼル・フォーサイス)へのインタビューで非常に良くまとめられています。彼女は、チープサイド財宝コレクションの謎を解き明かすために生涯を捧げてきました。
 
「このコレクションは世界でも貴重なものです。 16世紀末期から17世紀初頭のものとして
最大規模の財宝です。 大変な重要性が認められる理由の一つは、通常ジュエリーは壊れたり、再加工やリメイクが施され、維持保存されない傾向にあるためです。 同コレクションは埋められてほぼ300年間そのまま放置されていたため、この状態で保たれたのです。 それは広大な範囲の宝石のデザインや種類だけでなく、世界各地で産出した宝石素材を網羅しており、当時の国際的な宝石・宝飾品貿易におけるロンドンの役割を実によく裏付けています。」
 
WeldonとGIAの研究司書のCathy Jonathan(キャシー・ジョナサン)は、Gems & Gemologyの2013年秋号で、チープサイド財宝コレクションの歴史を紹介しています。