真珠の品質を決定する要因
サイズ:価値を決定する他の品質要素が等しい場合、大きな真珠は希少なので、同じタイプの小さな真珠よりも価値が上がります。
形状:ラウンドは養殖真珠において形成するのに最も困難な形ですので、当然のことながら、最も希少な養殖真珠となります。他のすべての品質要素が同等であれば、最も高価値となるのが一般的です。 ただし例外があります。 きれいなペアシェイプ、オーバル、バロック(不規則に形成されたもの)の養殖真珠は真珠愛好家たちに珍重されています。
色:天然および養殖真珠は、広範囲の色合いで産出されます。 イエロー、オレンジ、ピンクのような暖かみのある色合い、そして、ブルー、グリーン、バイオレットといったクールな色合いがあります。 真珠には、明〜暗の広範囲の色調があります。 真珠の色は、柔らかく微妙な質をもった淡い色調に抑えられる傾向があります。
真珠の色は次の3つで成り立っています。 地色(ボディカラー)は、その真珠を支配している全体的な色です。 干渉色(オーバートーン)は真珠の地色にかかっている1つまたは複数の半透明の色です。 オリエントは、真珠の表面またはその直下に見える、イリディセントの虹色の輝きです。 すべての真珠は地色を示していますが、干渉色やオリエント、またはその両方を持っているのは一部です。
需要と供給により、その時点での真珠の色の価値が決まります。 需要の高い色をもった高品質の真珠の供給が少ない場合、これらの価格は異常に高いレベルまで上昇することがあります。 ファッショントレンドや伝統文化のようなその他の複雑な要素が、色の好みに影響を与える場合もあります。
光沢: 光沢は7つの真珠評価要素のうち最も重要かもしれません。 光沢は、天然や養殖真珠にその独特の美しさを与えます。
- エクセレント - 反射が明るくはっきりと見える
- ベリーグッド - 反射が明るくややはっきりと見える
- グッド - 反射は明るいがはっきりとしておらず、縁の反射はわずかにぼやけて見える
- フェア - 反射は弱く、ぼんやりしている
- プア - 反射はほの暗く広がっている
表面の質:カラーストーンのように、ほとんどの真珠が完璧ではありません。 中には、表面に傷跡が連続しているように見える擦り傷があるもの、あるいはその基本的な形には影響のない扁平な部分を持つもの、または折り目やしわのように見える不規則な隆起のあるものが見られます。
表面の傷が多いものやひどいものは、真珠の耐久性に影響を与え、その価値を著しく低下させることがあります。 表面の傷は、数が少なかったり、またはドリルであけた穴や取り付けによって隠されるほど小さい場合、真珠の美しさと価値にはあまり影響がありません。
真珠層の質:光沢と真珠層の質は密接に関連しています。 核が真珠層の下に見えている場合、または真珠が光沢のない白濁した外観の場合、真珠層が薄いとみなすことができます。 これは、真珠の光沢だけではなく、耐久性に影響を与えます。
マッチング:宝飾品デザイナーは、ユニークな効果を出すために、時には意図的に、色、形、大きさを混合し組み合わせることもありますが、ほとんどの真珠ストランド、イヤリング、または他の複数の真珠を使うジュエリーでは、真珠の品質要素は全て一致している必要があります。