リソース

カルティエの希少本書庫および資料室



RTL図書館の核を成すこの非常に重要なコレクションは、これまでに出版された宝石や宝飾品に関する主な著述のほぼ全てを網羅しています。

  GIA図書館スタッフはカルティエ貴重書保管所および書庫で希少本を熟読しています

JohnとMarjorie Sinkankasの宝石学および鉱物学のコレクション

Richard T. Liddicoat図書館の中心部には希少な書籍コレクション、特に世界的に有名なJohnとMarjorie Sinkankasの宝石および鉱物の書籍出版物コレクションがあります。湿度と温度を厳密に制御されて特別に設計されたカルティエの希少本書庫および資料室に収容されたSinkankasコレクションは1988年1月に取得されたもので、宝石や宝飾品の研究に関連するほぼすべての主要な著述を網羅しています。40年以上にも渡って蓄積された、署名な著者で宝石鑑定家もあるJohn Sinkankasとその妻による、14,000種類のコレクションは、芸術および社会分野における科学としての宝石学の歴史的発展の実体を検分するものです。
 

GIA希少本コレクション

Sinkankasコレクションの購入前より、当図書館は希少本、雑誌、定期刊行物、宝石商のオリジナルの図面、鉱物切手、はがきなども継続して収集しています。2つのコレクションをまたいで、約25,000の品目が存在します。希少本および重要な書籍には以下のものがあります。
 

大プリニウス著「博物誌」

1496年ラテン初期の作品からフランス語での12巻セットに至るまで大プリニウスの博物誌の31種類のエディション。期限79年のベスヴィウス火山の噴火により死亡したC.プリニウス セクンドゥスは、歴史を通じて最も初期かつ最も著名な学術論文の一つを著しました。


ジャン バプティスト タヴェルニエのLes Six Voyages(6つの航海)

1676年から1679年までに三巻が出版されたこの本は、タヴェルニエが旅行記と宝石学を組み合わせてトルコ、ペルシャ、東インド諸島を経由する彼の刺激的な旅を年代記にしたものです。1巻では、彼が購入し後に売却した大きいダーク ブルー ダイヤモンドの物語を書いています。これは悪名高きホープ ダイヤモンドの元の石とも言われています。


David Jeffriesのダイヤモンドと真珠に関する論文

1750年に発表されたこの作品は、これら高価な宝石素材の両方を評価し価格設定するための初期の指針のひとつです。


ジョージ フレデリック クンツの北米の宝石および貴石

多作の作家、クンツの最初の主要な著述です。  今日でも宝石に関する最も重要な作品の一つであり、最初に1890年に出版されました。


ロシア至宝のダイヤモンドおよび貴石(Russia's Treasure of Diamonds and Precious Stones)

ロシアの戴冠用宝飾の販売を促進するカタログで、残存する数少ないものの一つです。ボルシェビキ政府のためにA.E.フェルスマンによって1925年に出版された本で、現存する中で帝政の宝物について最も詳細に書かれた目録の一つです。ロシアの戴冠用宝飾は後に市場から排除され、わずか数点が販売されました。(復元中の巻。)