クンツァイトのお手入れとクリーニング


クンツァイト
適切なお手入れをすることで、クンツァイトのジュエリーは、美しい装飾品として長年にわたり楽しむことができる。 - 提供:Loretta Castoro Signature Collection
硬度と靭性
宝石や鉱物の硬度はモース硬度スケールで測定されます。 モース硬度の数字はある1つの鉱物が他の鉱物によって傷つけられることが相対的にどれだけ容易または困難であるかに基づいています。 しかし、モース硬度には紛らわしい面もあります。 モース硬度を代表する鉱物間の硬度の間隔は均等でありません。 例えば、ダイヤモンドは数字上ではコランダムとはたったひとつしか離れていませんが、コランダムの宝石よりも何倍も硬いのです。

モース スケール
クンツァイトはモース硬度スケールで6.5から7に該当する。
クンツァイトは二つの方向に完璧な劈開を持っているので、カットや研磨、石留めの際に特別な注意が必要です。 あまり靭性は高くないため、大きな衝撃によって割れる可能性があり、極度の圧力や激しい温度変化によって破損することもあり得ます。 破損の危険性を低減するため、ジュエリー職人は貴重なクンツァイト宝石を保護するような石留めでセットしたり、ペンダントやピンのようなあまり摩耗にさらされないアイテムに使用することを好みます。

クンツァイトはモース硬度スケールで6.5から7に該当します。 その靭性の評価は、劈開があるために低くなっています。

安定性
クンツァイトは、高温や急激な温度変化によって破損する恐れがあります。 また、熱や強い光に長時間さらされると退色することがあります。

クリーニング
クンツァイトを洗浄するには、蒸気や超音波洗浄器を避けることが重要です。温かい石鹸水が最適です。

クンツァイト
クンツァイトのジュエリーをきれいにする安全な方法は、中性洗剤とぬるま湯で歯ブラシを使用すること。 - Eric Welch
処理と耐久性に関する注意事項
クンツァイトは、色を改良するために放射線照射されその後加熱されることがあります。 照射、加熱されたクンツァイトは、天然着色のクンツァイトと同じように、熱や光に曝されると退色することがあります。

クンツァイトは劈開面に沿って破損を引き起こす可能性があるので、熱や光から保護するだけでなく鋭い打撃からも可能な限り保護しなければなりません。