ミャンマーのモゴックでルビーを探究するGIAフィールドジェモロジスト
9月 11, 2015
GIAフィールドジェモロジストVincent Pardieu と Andy Lucasはミャンマーのモゴック鉱山と賑やかな宝石市場に足を踏み入れます。彼らは2014年1月と2月にもビデオ・カメラマンのDidier Gruelと一緒にここを訪れています。
このビデオでは、モゴックの最も象徴的な宝石ルビーに焦点を当てています。 モゴックは、800年以上も前から高品質ルビーの比類ない原産地として高い評価を得ています。 現在では、二次鉱床の廃石の砂利や地下深部の大理石の初生鉱床からルビーが採掘されています。
モゴックの鉱区はヤンゴンから北へ約400マイル(650キロ)に位置し、海抜7700フィート(2347メートル)の、植物が生い茂る山岳地帯です。
殆どの鉱区では、カナセの女性が白い大理石の尾鉱を金槌で割る音が響き、この地方の伝説的なルビーのがないか探しています。 地元の伝統では、見つけた宝石は自身のものにしても良いことにされています。 女性らは一般開放された宝石市場で採掘したルビーを販売しています。
そこでPardieuは宝石学の標本にと大理石の母岩から発見されたルビーとスピネルの交渉をし始めました。 女性がPardieuに差し出す宝石を見て「唯一かつ最善の方法は自身で鉱区に出向き標本を見つけることです」と彼は言います。「大理石を何時間もかけて金槌で叩き割るのです。 あっ、これはいいですね。
ビデオの中では、モゴックの地下鉱山の深さ300メートル(980フィート)以上まで細く困難な立抗を下りていきます。 下りるのも困難なところで鉱山労働者がルビーを含む鉱石を毎日探すことがどれ程大変な努力かお分かりでしょう。 「私たちはルビーの価値がどんなものか分かってきました」とPardieuが説明しています。 ルビーの採掘にはスタミナと信念が要求されます。 「それは長く厳しい仕事と、多くの鉱山労働者の望みです。つまり希望でも厳しい仕事でもあります。」
これらのGIAフィールド遠征調査(FE49、FE50)は2014年2月に行われました。
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