アフリカの生徒たちに天然資源と未来の可能性を紹介するジェムキッズ


鉱物の硬度を検証するためにモース硬度スケールの実習をする、BobonongのMatshekge高校の生徒たち。 写真:GIA
鉱物の硬度を検証するためにモース硬度スケールの実習をする、BobonongのMatshekge高校の生徒たち。 写真:GIA

GIAのジェムキッズプログラムを介し、何千人ものアフリカの生徒たちが自宅のすぐ近くで発見される豊富な天然資源について学んでいます。 半日のワークショップでは実践的なテクニックを用いて宝石学を紹介することにより、宝石が貴重な資源である理由を生徒たちに説明します。

「ジェムキッズプログラムは、生徒たちが相互学習の環境で宝石について鉱山から市場までを学ぶことができる、楽しく魅力的な宝石学の導入教育です」と、GIA ジェムキッズプログラム講師兼コーディネーターであるElizabeth Bokabaは述べます。 「いくつかのコースのジェムキッズプログラムを教えたことがありますが、生徒たちがこの課題に引き込まれていく姿に驚いています」

GIAのジェムキッズプログラムは2012年にサブサハラアフリカで導入され、ボツワナ、コートジボワール、ケニア、ナミビア、タンザニア、南アフリカで行われました。 2015年3月以来、ボツワナ、ナミビア、南アフリカ、タンザニアの農村地帯の数百名の生徒たちが参加してきました。

「このプログラムにより、生徒たちは天然資源ついての詳細および最終的な恩恵について理解することができます」と、GIAのグローバル開発兼選鉱ディレクターであるBrad Brooks-Rubinが付け加えました。
 

ボツワナのBobonongにあるMatshekge高校で、暗視野ルーペの使い方を生徒に教えるElizabeth Bokaba。 写真:GIA
ボツワナのBobonongにあるMatshekge高校で、暗視野ルーペの使い方を生徒に教えるElizabeth Bokaba。 写真:GIA

ボツワナ

2015年5月に2日間にわたり行われたジェムキッズプログラムには、ボツワナのBobonong周辺から100名近い生徒たちが参加しました。

20世紀後半以降大規模なダイヤモンドの生産がボツワナの経済を支配しており、今日ではダイヤモンドの売り上げにおいて世界最大の生産国となっているものの、ボツワナの中心地区に位置するBobonongは、カラー宝石の産地です。 そこで成長する子どもたちは、将来、カラー宝石から経済的な機会を得ることになるかもしれません。

Botswana Geological Survey(ボツワナ地質調査)と合同主催により行われたジェムキッズプログラムには、Matshekge Hill Senior中等学校、Bobirwa Community Junior中等学校、Bobonong Community Junior中等学校、MolalatauのMolalatau Community Junior中等学校、GobojangoのMosethla Community Junior中等学校から各20名ずつの生徒たちが参加しました。
 

Enaboishv中等学校とBishopdvrning学校の生徒たち。 写真:GIA
Enaboishv中等学校とBishopdvrning学校の生徒たち。 写真:GIA

ナミビア

2015年3月に現地企業のNamGemと共同で行われたGIAジェムキッズプログラムには、ナミビアの小さな町にあるOkahanadjaのFive Rand小学校から地元の生徒たちが参加しました。 Okahanadjaは、豊かなダイヤモンドと宝石の生産地です。生徒たちの親の多くは、採鉱関連の仕事をしています。

生徒たちは、自宅で日常的によく目にする石について学び、識別することができました。

「特に恵まれない背景を持つ青少年たちに投資を行うことができるこのイベントに関わっていることを、私は非常に光栄に思います。 このプログラムにより、子どもたちにとって多くの機会の扉と窓が開かれます」と、OkahandjaのHer Worship Valerie Aron市長は述べました。

Namibia Science、Technology and Innovation Fair(ナミビア科学、テクノロジー、革新フェア)開催期間中の2015年6月下旬から7月初旬にかけて、GIAの代表者たちはGamams、Academia、Eldorado、Namibia P.S.、Sunshine学校、M. Mclean、Van Ryn中等学校からの200名以上の生徒たちにジェムキッズプログラムを届けました。

当フェアはナミビア政府からの直接支援を受け、National Commission on Research、Science and Technology(研究、科学、テクノロジーに関する国家委員会)の主催で行われました。 フェアの期間中、ジェムキッズは多くの生徒たちを対象に1日2回、合計で10回の講習が行われました。
 

2015年7月初旬、南アフリカのキングウィリアムズタウンにて、現地の非政府組織である DSR Youth Empowerment(DSRユースエンパワーメント)主催のEast London Career Fair(イーストロンドンキャリアフェア)にGIAは参加した。 写真:GIA
2015年7月初旬、南アフリカのキングウィリアムズタウンにて、現地の非政府組織である DSR Youth Empowerment(DSRユースエンパワーメント)主催のEast London Career Fair(イーストロンドンキャリアフェア)にGIAは参加した。 写真:GIA

南アフリカ

2015年7月初旬、南アフリカのキングウィリアムズタウンにて、現地の非政府組織である DSR Youth Empowerment(DSRユースエンパワーメント)主催のEast London Career Fair(イーストロンドンキャリアフェア)にGIAは参加しました。

イベント期間中に当研究所はブースを主催し、東ケープ州全域から訪れた生徒たちにGIA教育の講義科目や、宝石と宝飾品取引におけるやキャリアの機会についての重要な情報を提供しました。

GIAはまた、州全域の学校の40名以上の生徒たちにジェムキッズプログラムを提供しました。 当プログラムは、年の始めにヨハネスブルグで行われたCareer Indaba(キャリア インダバ)へのGIAの参加を築くものとなりました。
 

ジェムキッズプログラム後に、2015年Arusha Gem Fair(アルーシャ宝石フェア)を見学するArusha中等学校の生徒たち。 写真:GIA
ジェムキッズプログラム後に、2015年Arusha Gem Fair(アルーシャ宝石フェア)を見学するArusha中等学校の生徒たち。 写真:GIA

タンザニア

2015年4月にタンザニアで開催されたArusha Gem Fair(アルーシャ宝石フェア)においてGIAが初めてジェムキッズプログラムを提供した際、中等学校の生徒たちは宝石のトレードショーを体験しました。

現地の4つの中等学校から参加した生徒たちは、彼らの地域経済で不可欠な部分となっている天然資源について学び、宝石フェアの取引ブースを見学する機会を得ました。

Arushaにも拠点を置くTanzania Gemmological Centre(タンザニア宝石学センター)と共に、GIAはこのプログラムをコーディネートしました。

GIAコミュニケーションチームのマネージャーであるKristin Mahanは、Accredited Jewelry Professional(AJPアクレディテッドジュエリープロフェッショナル)です。