展覧会レビュー:Vanishing Beauty: Asian Jewelry and Ritual Objects from the Barbara and David Kipper Collection(消えゆく美:Barbara and David Kipper Collectionよりアジアの宝石と儀式用具)
8月 12, 2016
太平洋アジアを風靡する、美の消失:Barbara and David Kipper Collectionからアジアの宝石と儀式用具を現在シカゴ美術大学にて展示中。 300点以上の展示物で構成され、展示会は博物館に約束された贈呈品の一部でもあり、辺境地に取り残されたアジアの文化に主に焦点を当てています。 多くの宗教や文化に広がる僧侶や官僚や素人など、あらゆる地位の人たちが所有する織物や見事な宝石など、宝石が取り付けられた作品を展示する見事なコレクションです。
Kippersコレクションは全体で1300点以上の作品で構成され、そのほとんどが彼らのシカゴの自宅に展示されています。 「私は長年、収集したアイテムの数を倍にすることは断っています。」とプロの写真家でもあるMrs.Kipperは言いました。 最初から、彼女のコレクションは「知的なアプローチではなく、自分の内側や、視覚的に訴えるか」が基本であり、彼女の夫であるDavidと世界中を旅をする際、1960年代に初めて訪れたアジアで文化が現代化や地政学的な変化に取って代わられる様を目にしました。 その時彼女は、後世のために芸術品を保存することを、大きな使命として感じました。
シルクロードは、地中海から中国とインドに伸びる古代の貿易ルートで、アジアに宝石、パール、ガラスをもたらしました。それらの貴重な外国からの商品は、霊的、個人的な作品として地元の素材と組み合わせられました(図1)。
アジア全域で、トルコ石は、ジュエリーや儀式に使われています。 チベットの宝飾品で使用される宝石の約70%がトルコ石で、その素材には大きな霊的な意味があるとされています。 チベット医学では、トルコ石には解毒作用や肝臓の不調を治すなど、癒しの作用があると考えられています。 中央アジアでは、トルコ石は貞操と純潔の象徴で、繁栄、信心深さ、勇気を表すものとされていました。 チベットと中国で採鉱されたトルコ石は、大半が緑の色合いで、一般市民のための宝石や儀式用具として使用されていました。 イランからの鮮やかな青の石はより望ましく、ペルシャの素材は貴族や権力者のためにより精巧な作品をつくるために使われました。 図2のジャンタルはその一例です。
展示された作品のほとんどは、トルコ石が、エメラルド、サファイア、ルビー、アンバー、コーラル、カーネリアン、パール、色ガラス、プラスチックビーズなどと組み合わさったものです。 西洋では珍しい石であり、生き生きとした光を反射させる品質は、作品の価値や霊的な効力のためにも重要とされました。 他にもたくさんの石に、癒し、幸運、お守りとしての作用があるとされています。 サンゴは目と心臓を強くし、物忘れや胃の疾病を防ぐとタジキスタン人とウズベキスタン人には考えられていました。 そして預言者モハメッドは、カーネリアン(Sardとも呼ばれる)は、貧困から守り、幸福を約束するものと述べていました。
宝石のセットするために使われた金属の種類は文化と同じくらい多様であり、特定の金属が、宗教的な書物や伝統的な用途に使われました。 用途や使う人の社会的な地位によって、金属は、シルバー、金銅、金箔をきせた鉄、又は金であったりしました。 金属のために鋳型を使ったり、浮き彫りや、粒状にしたり、打ち出し細工を施したり、神聖なる作業に従事する職人たちの中でも、最も才能のある金・銀細工職人は非常に尊敬され、重宝されました。
コレクションの中でも、特に強烈な作品はGauとも呼ばれるお守り箱の一式で、図1に示されるようにそれらには小さく簡素なデザインのものから、大きく豪華絢爛なものまであります。 このようなお守り箱は、ほとんどではないにしても多くのアジア文化で見られます。 Gauを首にかけたり衣服や帽子に縫って付けたりして、持ち運びできる聖所として扱われ、魔よけとしても使われました。 彼らはまた、幸運を呼ぶ霊を呼ぶとも考えられ、指導者や神に感謝したり、宗教的な遺物を運ぶためにも使用されることもあるようです。 KipperコレクションのヒマラヤのGauは特に充実しており、宝石で飾られたゴールド、シルバー、鉄、銅製のものがあります。 図1に参照されるGauは繊細な金箔を施したシルバーで作られており、パール、サンゴ、ラピスラズリ、およびルビーが取り付けられ、縁起が良いとされる守護神でもある獣Kīrtimukhaが爪で天然パールをつかんでいる様子があしらわれています。
その他のお守りケースとしてジャンタルがあり、それはGauと似ていますが、お守りを入れる空洞がありません。 仏教の女神を表す図2のジャンタルは、この女神を崇めるネパール人の女性が使うネックレスとしてデザインされました。 彫刻を施したトルコ石がはめ込まれ、その横にベゼルが付いたルビー、サンゴ、パール、エメラルド、サファイアがあり、粒状の模様とロープエッジの細かな細工が施されています。
太平洋アジアを風靡する、美の消失:Barbara and David Kipper Collectionからアジアの宝石と儀式用具を現在シカゴ美術大学にて展示中。 300点以上の展示物で構成され、展示会は博物館に約束された贈呈品の一部でもあり、辺境地に取り残されたアジアの文化に主に焦点を当てています。 多くの宗教や文化に広がる僧侶や官僚や素人など、あらゆる地位の人たちが所有する織物や見事な宝石など、宝石が取り付けられた作品を展示する見事なコレクションです。
Kippersコレクションは全体で1300点以上の作品で構成され、そのほとんどが彼らのシカゴの自宅に展示されています。 「私は長年、収集したアイテムの数を倍にすることは断っています。」とプロの写真家でもあるMrs.Kipperは言いました。 最初から、彼女のコレクションは「知的なアプローチではなく、自分の内側や、視覚的に訴えるか」が基本であり、彼女の夫であるDavidと世界中を旅をする際、1960年代に初めて訪れたアジアで文化が現代化や地政学的な変化に取って代わられる様を目にしました。 その時彼女は、後世のために芸術品を保存することを、大きな使命として感じました。
シルクロードは、地中海から中国とインドに伸びる古代の貿易ルートで、アジアに宝石、パール、ガラスをもたらしました。それらの貴重な外国からの商品は、霊的、個人的な作品として地元の素材と組み合わせられました(図1)。
アジア全域で、トルコ石は、ジュエリーや儀式に使われています。 チベットの宝飾品で使用される宝石の約70%がトルコ石で、その素材には大きな霊的な意味があるとされています。 チベット医学では、トルコ石には解毒作用や肝臓の不調を治すなど、癒しの作用があると考えられています。 中央アジアでは、トルコ石は貞操と純潔の象徴で、繁栄、信心深さ、勇気を表すものとされていました。 チベットと中国で採鉱されたトルコ石は、大半が緑の色合いで、一般市民のための宝石や儀式用具として使用されていました。 イランからの鮮やかな青の石はより望ましく、ペルシャの素材は貴族や権力者のためにより精巧な作品をつくるために使われました。 図2のジャンタルはその一例です。
展示された作品のほとんどは、トルコ石が、エメラルド、サファイア、ルビー、アンバー、コーラル、カーネリアン、パール、色ガラス、プラスチックビーズなどと組み合わさったものです。 西洋では珍しい石であり、生き生きとした光を反射させる品質は、作品の価値や霊的な効力のためにも重要とされました。 他にもたくさんの石に、癒し、幸運、お守りとしての作用があるとされています。 サンゴは目と心臓を強くし、物忘れや胃の疾病を防ぐとタジキスタン人とウズベキスタン人には考えられていました。 そして預言者モハメッドは、カーネリアン(Sardとも呼ばれる)は、貧困から守り、幸福を約束するものと述べていました。
宝石のセットするために使われた金属の種類は文化と同じくらい多様であり、特定の金属が、宗教的な書物や伝統的な用途に使われました。 用途や使う人の社会的な地位によって、金属は、シルバー、金銅、金箔をきせた鉄、又は金であったりしました。 金属のために鋳型を使ったり、浮き彫りや、粒状にしたり、打ち出し細工を施したり、神聖なる作業に従事する職人たちの中でも、最も才能のある金・銀細工職人は非常に尊敬され、重宝されました。
コレクションの中でも、特に強烈な作品はGauとも呼ばれるお守り箱の一式で、図1に示されるようにそれらには小さく簡素なデザインのものから、大きく豪華絢爛なものまであります。 このようなお守り箱は、ほとんどではないにしても多くのアジア文化で見られます。 Gauを首にかけたり衣服や帽子に縫って付けたりして、持ち運びできる聖所として扱われ、魔よけとしても使われました。 彼らはまた、幸運を呼ぶ霊を呼ぶとも考えられ、指導者や神に感謝したり、宗教的な遺物を運ぶためにも使用されることもあるようです。 KipperコレクションのヒマラヤのGauは特に充実しており、宝石で飾られたゴールド、シルバー、鉄、銅製のものがあります。 図1に参照されるGauは繊細な金箔を施したシルバーで作られており、パール、サンゴ、ラピスラズリ、およびルビーが取り付けられ、縁起が良いとされる守護神でもある獣Kīrtimukhaが爪で天然パールをつかんでいる様子があしらわれています。
その他のお守りケースとしてジャンタルがあり、それはGauと似ていますが、お守りを入れる空洞がありません。 仏教の女神を表す図2のジャンタルは、この女神を崇めるネパール人の女性が使うネックレスとしてデザインされました。 彫刻を施したトルコ石がはめ込まれ、その横にベゼルが付いたルビー、サンゴ、パール、エメラルド、サファイアがあり、粒状の模様とロープエッジの細かな細工が施されています。

Kippersはアジア各地からの髪飾りを熱心に収集しました。材料やその姿など、これらの作品は実に多様です。 鮮やかなトルコ石と藍が使われ、カワセミの羽が施された洗練された中国の皇族の帽子と、中国の南西部の少数民族がつくる粗野で派手なシルバーの髪飾りの比較は特に興味深いものです。 貴重な素材が使われ、そこに動植物の姿が施されるのは最高の芸術表現であり、それらの作品の運命は全く異なります。
これらはチベットの預言者と司祭のための冠で、地位を表すために冠には装飾が施され、精巧な彫金や彫刻が金箔銅に細工されています。 タントラ司祭の冠には、抽象的な頭蓋骨が散りばめられ、その上から色づけされた装飾が施されています。(図3) 冠も頭蓋骨を表しており、目に大きな赤いガラスが取り付けられた恐ろしい出で立ちで、平らな楕円のトルコ石が対照的です。 打ち出し技法の金箔銅の王冠は、トルコ石の花びらに囲まれて、花のようなカボションルビーを中央にほどこしています。

コレクションの中には多様なイヤリングがあり、インドネシアのTogé(図4)もあります。 これらのイヤリングには、細かく粒状になった金が使われて、雨と豊穣の神である神話の蛇神ナーガの蛇革の質感を表しています。 このようなイヤリングは、結婚適齢期の若い女性が着用します。

展示会は輝かしく、情報が詰まった内容です。 この展示会を開催するために美術館は、宝石の種類を見極めるために宝石鑑別士を招き、保存の努力をしながら写真撮影をするなど、一年以上の努力を費やしました。 展覧会には映像、音響効果、貴重な歴史的な写真なども用いられ、訪問者に生きた体験を提供しています。 Kipper夫人の写真も展示され、これらの作品がそれぞれの文化でいかに着用されたかが紹介されています。 作品は展示のためにグループにまとめられ、その素晴らしさを比べることができ、宝石による民族誌の旅行記を見ているようです。 「Vanishing Beauty(消えゆく美)」は、すべての訪問者を喜ばせる催しですが、特に宝石の愛好家にはたまらない展示会となることでしょう。
展覧会が2016年8月に終了した後、Barbara and David Kipper Collectionから50、60点の作品が今後10年から15年の間、順番に展示されることになります。 まず最初にヒマラヤからの作品が展示されます。
Vanishing Beauty: Asian Jewelry and Ritual Objectsfrom Barbara and David Kipper Collection(消えゆく美:Barbara and David Kipperコレクションからアジアの宝石と儀式用具の展示)は2016年8月21日(日曜日)まで開催中。 シカゴのダウンタウンの111 Michigan Avenueにあるシカゴ美術館は、毎日10:30から5:00まで、木曜日は午後8時まで開館しています。 一般入場料は大人が$25、高齢者、学生、14-17歳は$19です。 14歳未満のお子様は無料です。
BJ Foremanはシンシナティで第四代目の宝石商を営み、ビジュアルアートと芸術家についての記事を様々な出版物に寄稿しています。