プロフィール

グラマラスな新世界:元モデル、高級ジュエリーブランドを立ち上げ


Vania Leles

粘り強さとはまさにこのことでしょう。
 
Vania Leles (ヴァニア レレス)は、2004年にロンドンでGIAでGGを取得し、その後すぐに夢の仕事であるBond Street(ボンドストリート)のGraff Diamonds(グラフダイヤモンド)に履歴書を送りました。
 
彼女は何度も何度も履歴書を送りました。
 
15回目に幸運が訪れ、面接の通知の電話を受けました。
 
「グラフダイヤモンドは私が働きたかった唯一の場所でした。」と彼女は言います。 「自分が望むものとその理由を知ることが重要です。 粘り強さが鍵となり、素晴らしいキャリアへと導いてくれました。 」  
 
かつてファッションモデルとして撮影やファッションショーのために世界中を飛び回っていたレレスは、ダイヤモンドと高級ジュエリーの魅力に惹きつけられて、キャリアを切り替えたのでした。 彼女の宝石に対する関心は、小さな子供だった時に母親のアクセサリーで遊んでいた記憶にまで遡ります。
 
「ロンドン、ニューヨークやパリでモデル活動をして過ごした7年間に、ファッションデザイナー、スタイリスト、ファッショニスタ達のおかげで私は、優美にデザインされた高級ジュエリーの世界に触れることとなりました。」と彼女は言います。 「私はこれらの美しい作品が生き生きとして刺激的な石で作られたという事を知り、(キャリアを変更したいという思いに)駆り立てられました。」
 
彼女はグラフダイヤモンドで社内ジェモロジストとブランド大使を務め、同社の富裕層顧客に対して最高級のジュエリーを調達するという貴重な経験を得ました。
 
「そのような価値の高い作品を扱うことで、世界で最も希少で最も美しいダイヤモンドや宝石を同定し評価するスキルを得ました。」と彼女は言います。
 
彼女は、宝石とジュエリーのキャリアに乗り出すために必要不可欠なスキルを与えてくれたGIAの教育を信頼しています。そこには、顧客と4Cについて細部まで話す能力も含まれます。
 
「GIAは私に力を与え、クライアントと交渉したり関わりを持つための自信をくれました。」と語ります。 「交渉する際は、知識を伝える必要があります。 あなたが自分の商品について熟知していることを知らせ、お客様に安心してもらう必要があるのです。」
 
基本的に家族経営であるグラフダイヤモンド社で勤務して2年後に、彼女は企業形態を経験することを望み、De Beers(デビアス)社へ赴きます。そこで、王室を含むお客様を相手にオーダーメイドのジュエリーを作成したり、投資目的用の高級ダイヤモンドの調達を行ったりしました。  
 
3年後、彼女はジュエリーの全ての流れについて専門知識を得るため、オークションハウスに焦点を当てました。 Sotheby's(サザビーズ)のジュエリー部門に招かれ、ウィンザー公爵夫人の見事な宝石の販売も含めて、世界で最も名声の高いダイヤモンドや宝石の作品の幾つかを取り扱うオークションを監督したり、オークションに参加したりしました。
 
レレスはこうした代表的な宝飾品事業で洞察力を得られたことに感謝しましたが、自身で会社を立ち上げたいという思いから、Vanleles Diamonds(ヴァンレレス ダイヤモンド)を2011年に開業しました。
 
「私は十分に信頼されてこうした素晴らしい企業で働くことができることを光栄に感じていました。けれど、最終的に私の運命は、自分自身のダイヤモンドや宝石を調達すること、そして信頼できるクライアントの方々のために自分のジュエリーをデザインすることだと気付いたのです。」と彼女は言います。 「ヴァンレレスダイヤモンド社は、私の気持ちを込めた仕事です。」
 
彼女のクライアントは、銀行家やハイテク業界における起業家から、ファッションスタイリスト、そして少なくとも1人の王室の方にまで及びます。
 
「私のクライアントが求めるのは、品質と信頼できる宝石商、そして苦労して稼いだお金に見合う優れた価値です。」と彼女は言います。 「クライアントはいつも、作品の仕様やデザインの細部まで深く関与しており、卓越したサービスを期待しています。」 
 
レレスはGIAのいくつかのデザインコースを受ており、クライアントに会うとアイディアをスケッチし、クライアントが持つコンセプトを掴みます。
 
「私は、世界で最も優秀なデザイナーや職人の方と仕事ができてとても幸運であり、その経験は宝石商として発言できるようになるのに大変役立ちました。」と彼女は言います。 「私たちは十分に時間をかけてお客様のライフスタイルをよく理解し、真にユニークなジュエリーを製作しなければなりません。 私たちの情熱は、お客様の予算や要件の範囲内で、ストーリーを持ったその人だけのための優れた作品を製作することです。」
 
レレスの1日は朝7時半に始まります。 簡単なジョギングをし、濃いコーヒーを飲み、信頼を置いているMacBook Airを素早く立ち上げます。 そしてヴァンレスダイヤモンドのソーシャルメディアチャンネルを更新し、貴金属やダイヤモンドの価格をチェックします。 コンピューターの次は、最新のデザインに取り組んでいる職人達の進捗状況を確認するためワークショップへ出向きます。
 
「私は通常、朝11時にBelgravia(ベルグレイヴィア)のスタジオで最初のクライアントと面会し、 1日の残り時間はクライアントと過ごし、その週調達したダイヤモンドのセレクションを彼らに示したり、クライアントの要望を取り入れたジュエリーをスケッチしたりします。」
 
西アフリカの海岸沿いのGuinea-Bissau(ギニアビサウ)で生まれたレレスは、彼女の会社が紛争と関係のないダイヤモンドを購入し、ボツワナやナミビアの経済成長を支えていることを誇りに思っています。
 
最終的には、レレスの粘り強さが報われたのは明らかです。
 
「私は、希少で貴重であり倫理的なダイヤモンドを調達することから、間違いなく完璧なデザインを得るためにお客様と過ごす時間、そして真に傑作なジュエリーをお届けすることができるという誇りまで、自分の仕事のあらゆる面をとても気に入っています。」とレレスは言います。 「私は、私たちの製品の素晴らしい美しさと、私たちが提供する大きな価値に対するお客様の期待を超えたいのです。」