書籍:Damiani:Alchemy of Desire(錬金術の願い)
1月 12, 2015

90年の節目を記念し、本では先に行われた90周年コレクションと、1920年代から2010年代までの各10年ごとに特別作品10点を紹介しています。 Facebookの投稿よりも感嘆符が多く付くようなアーティストのコメントが添えられた期間写真とスケッチが、華麗な作品の時代を反映しつつ、現代のセンスとエネルギーを伝えてくれます。
代々家に引き継がれてきた伝統と、それが今、3兄弟の現代の技術と経験によって融合していくさまをこの本に綴っています。 作家でアートディレクターのCristina Morozzに編集され、強さ、献身、そして品格の三つ組みを言葉と写真使い、表します。
家族の物語は金細工マスターのEnrico Grassi Damianからはじまりました。彼がその時代の有力な家族や裕福なパトロンのためにジュエリーを作ったと伝えられていますが、その詳細は分かりません。 1953年にEnricoの息子の Damianoが経営を引き継ぎ、若いDamianiがブランドのデザイン、研究、マーケティングに新しい風を吹き込み、同社はブランドとして認知され、新しい成長の時代へと突入しました。 書評からは、彼の不完全な像を想像できますが、Damiano Grassi Damianiの完璧を求める姿勢とそれを見極める目、意志の強さ、革新と新しい秩序のスタイルを折り混ぜた情熱的な指導者の姿を知ることでしょう。
1990年代半ばのDamianoの突然の死後も、彼の三人の子供、Giorgio、Guido、Silvia Grassi Damianiは、ダミアーニの伝統を守り続けてきました。 同社は2007年に株式上場しました。
本の中ではダミアーニの他の注目すべき成功、自社のブランドを豪華さとスタイルを持ち合わせる、象徴的なブランド大使とされるスターなどと結び付けたことなどの、大要を捉えています。 1980年代にダミアーニの顔としてIsabella Rosselliniを起用して以来、同社では、ブランド大使等としてSophia Loren、Sharon Stone、Gwyneth Paltrow、Jennifer Anistonと輝かしいダミアーニのジュエリーを身につけて撮影されている女性を採用しています。 授賞式やセレブリティが集まるパーティーでは、ダミアーニ愛好家のParis Hilton から Dita Von Teeseまで有名人が含まれています。
ダミアーニのPittの前妻AnistonがBrad PittのD.Side コレクションで紹介されました。本での記述はありませんが、同社Anistonの間の法的紛争も、まるで奇想天外な錬金術のように同社の利点となりました。
これはジュエリーが夢と魅力の対象とした本ですが、その他にも同社の社会的責任への取組みを紹介しています。 このことは、ダミアーニが、アフリカのダイヤモンド採掘地域の遠隔の村に飲料水を届ける活動を、Sharon Stoneおよび非政府機関と一緒に取組んでることにも表れています。
ほぼカラー写真の錚々たるセレブのが掲載されていますが、この本の本当の主役はダミアーニの作品なのです。 ダミアーニのジュエリーがダイヤモンド・インターナショナル・アワードを18回にわたり受賞した、前例のないこの功績についての第1章に続き、1976年にDamianoの妻、Gabriellaがデザインしたサメのブレスレットを、また本の巻尾ではマスターピースと題して、感情や職人技の域を超えた圧倒的な優美の作品を紹介しています。この中には、夢のようなMediterranea(地中海)のカフブレスレット、首に巻く毛皮を連想させるCincillà(チンチラ)のダイヤモンドとポリッシュゴールド装飾、溶岩からインスピレーションを得たVulcania(ヴォルケイニア)は上流階級の女性のデコルテに溶岩が噴火しているように彷彿させるデザインであり、そしてにサファイア、エメラルド、ダイヤモンドに輝くPeacock(孔雀)ネックレスなどがあります。
ジュエリー愛好家、スタイリスト、高級ジュエリーデザインに興味のある歴史研究家は、類ない起業家家族と目を見張る作品に恩恵を得ることができるでしょう。
書評家について
Matilde Parente博士は、カリフォルニア州インディアンウェルズ、インディアンウェルズ・ルネサンス・リゾート&スパ内のリバーティンという、高級宝飾品販売サロンを所有しています。