ダイヤモンドのきらめきを保つ秘訣


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これらクリーニングのヒントに従っていただきますと、お持ちのダイヤモンドも光輝きます。

ダイヤモンドは地球上で最も硬い天然物質です。 それは、どんな種類の岩や金属もカットできますが、ダイヤモンドをカットできるのは別のダイヤモンドのみです。 実際、ダイヤモンドを燃やすには、華氏1290~1650度(摂氏700~900度)で加熱する必要があります。 人間の指が触れることで油が堆積して汚れがたまり、この壊れにくい宝石から輝く魅力が失われる可能性があります。

それでは、どのようにすればダイヤモンドを最高の状態に保つことができるでしょうか?ダイヤモンドがきらめき続けるためのヒントは次の通りです。

ダイヤモンドは慎重にお取り扱いください

ダイヤモンドは自然に油を引き付けますので、きれにに保つことは容易ではありません。 ダイヤモンドを取り扱うときに指の油がダイヤモンドの表面に付着しますので、その輝きとファイアーに影響を与えます。

定期的にダイヤモンドをクリーニングしてください

ダイヤモンドジュエリーを美しく保ち続けるための簡単なお手入れは、週に1度か2度、刺激の少ない食器用洗剤数滴を水に入れるなど、やさしい脱脂洗浄剤につけます。 洗浄液からダイヤモンドを取り出した後、柔らかい清潔な歯ブラシで残っている汚れを取り除きます。 この歯ブラシは宝石類のクリーニング専用に新しいものをご用意ください。 歯ブラシは、ダイヤモンドの後ろのほうなどは油や汚れがたまりやすく、届きにくい場所のクリーニングにご使用ください。
 

柔らかい清潔な歯ブラシでこすることで、蓄積している汚れを除去できます。 ただ、エステート・ジュエリーなどデリケートな宝飾品には損傷を避けるためにこの方法は使用しないでください。 写真撮影:Eric Welch/GIA
柔らかい清潔な歯ブラシでこすることで、蓄積している汚れを除去できます。 ただ、エステート・ジュエリーなどデリケートな宝飾品には損傷を避けるためにこの方法は使用しないでください。 写真撮影:Eric Welch/GIA

優しく取り扱ってください

アンティークジュエリーの古くなったプロングなど壊れやすいセッティングや、ダイヤモンドがシャンクの圧力で固定されているテンション セッティングなどはゴシゴシと洗わずに、歯ブラシで優しく取り扱ってください。 それから、ダイヤモンドジュエリーを水ですすぎ、糸くずのでない柔らかい布で乾かしてください。 シンクで作業するときは必ず、排水口にふたをしてから行ってください。
 

この宝石用クロスのようなけば立ちしない布は、油膜や汚れを除去するのに最適です。 同様の布は、ほとんどの家庭用品店でまたは<a href=GIAストアにてお求めいただけます。" title="この宝石用クロスのようなけば立ちしない布は、油膜や汚れを除去するのに最適です。 同様の布は、ほとんどの家庭用品店でまたはGIAストアにてお求めいただけます。" />
この宝石用クロスのようなけば立ちしない布は、油膜や汚れを除去するのに最適です。 同様の布は、ほとんどの家庭用品店でまたはGIAストアにてお求めいただけます。

有害な液体は使用しないでください

ダイヤモンドジュエリーをクリーニングするときは塩素系漂白剤や研磨剤(家庭用洗剤や歯磨き粉など)などは絶対に、使用しないでください。 塩素のような化学物質はダイヤモンドのセッティングで金を混ぜるために使用した金属を損傷させることがあり、研磨剤は金などの金属を傷つけてしまいます。

超音波洗浄器は注意して使用してください

場合によっては、ダイヤモンドを覆った汚れを除去するのに、超音波洗浄器が必要となります。 超音波洗浄器は溶液を介して低周波音波を送ることにより、液体を振動させて蓄積されたほこりや汚れを取り除きますが、 マウンティングの裸石を揺らしたり、互いに隣接してセッティングされているダイヤモンドのガードルを欠いたりします。 ダイヤモンドにフェザーが入っている場合は慎重に行い、ダイヤモンドがフラクチャー充填で処理されているのであれば超音波の使用は避けてください。

超音波洗浄器はしつこい汚れや垢を除去するのに使用しますが、石、取り扱い、設定によっては損傷を引き起こす可能性があります。 このような損傷を避けるためにも、お手入れは宝石商に任せるのが一番です。
超音波洗浄器はしつこい汚れや垢を除去するのに使用しますが、石、取り扱い、設定によっては損傷を引き起こす可能性があります。 このような損傷を避けるためにも、お手入れは宝石商に任せるのが一番です。

超音波洗浄器でダイヤモンドのクリーニングを行う前に、そのダイヤモンドが処理されたものであるかをダイヤモンドのグレーディングレポートで確認されることをお勧めします。 クリーニングの前に、ジュエリーの裸石の確認や締め付けなど、修理が必要かどうかについて、専門の宝石商に相談することもお勧めします。

ダイヤモンドの輝きの鍵は石の内外で光を反射する一連の多数の小さな鏡のような働きをする、そのファセットにあります 。 定期的にファセットをクリーニングするとダイヤモンドがキラキラと輝く状態を維持し、次回の特別な日に備えることになります。

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