プレスリリース

GIAがメレーダイヤモンド分析サービスを試行


ラウンドDからZのメレーダイヤモンドの自動分析とカラー選別

2016年5月26日 – ニューヨークメレーダイヤモンドのパッケージに合成および処理済みダイヤモンドが混入する可能性に関する宝石・宝飾界の懸念に対処するため、GIAはラウンドDからZのメレーサイズのダイヤモンドを迅速かつ正確に分析しソートする完全自動化システムを開発しました。
 
メレーダイヤモンド分析サービスの試行は、ニューヨークのGIAラボで2016年6月にスタートする予定です。 試行への参加を希望される従来からのクライアントの方は、それぞれのクライアントサービス担当者までご連絡ください。 同サービスは2016年第3四半期に展開が開始され、すべてのロケーションにおけるGIAで提供される予定です。
 
「GIAのラボで使用実績のある計測、基準、処理が組み込まれたこのシステムにより、業界と消費者の方たちには、これら最も一般的な宝石の、色を含めた特性に対する信頼が提供されるでしょう」GIAの副社長兼最高ラボ・リサーチ責任者であるTom Mosesは、このように語りました。 
 
GIAメレーダイヤモンド分析サービスにより天然ダイヤモンドと未処理ダイヤモンドが合成ダイヤモンドまたは処理済みダイヤモンドと区別され、さらにカラーレンジでソートされます。 クライアントはパッケージのサイズ範囲も指定できます。 システムは、GIAの数十年にわたる研究を処理済みダイヤモンドと合成ダイヤモンドの検査に応用し、24時間体制で1時間当たり約1800個の宝石の処理を行います。
 
このシステムは直径1.1〜3.8ミリメートル(約0.005~0.20カラット)の宝石に対応が可能です。サービス価格は直径を基準とし、宝石1個あたり8〜30セントの範囲です。各パッケージ500個が最小となります。 ご要望およびご容認に応じ、いったんソートされたメレーダイヤモンドは安全なパッケージに密封されて輸送のため第三者に直接渡されるか、クライアントに戻されます。 

GIAについて

GIA(Gemological Institute of America)は、1931年に設立した独立非営利組織であり、 宝石学における世界有数の権威として認められています。 1950年にカラー、クラリティ、カット、カラットから成る著名な「4C」を考案し、1953年には現在世界のほぼすべてのジュエリー専門家が認める国際ダイヤモンド グレーディング システム™を設定しました。 
 
研究、教育、宝石学ラボラトリーサービスおよび機器の開発を通じて、当機関は、最高基準の誠実性、研究活動、科学知識、プロフェッショナリズムを維持することにより宝石・宝飾品に対する公共の信頼を確保することに専念しています。