記者発表

GIA、新しいダイヤモンド起源レポートを紹介


GIAレポート。
GIAダイヤモンド起源レポートの表紙

分析検査によるダイヤモンドの確認

カリフォルニア州カールスバッド – 2019年3月28日 – GIAは、研磨されたダイヤモンドの原産地を確認するGIAダイヤモンド起源レポートを4月30日より発行します。この新しいサービスをご利用いただくには、ダイヤモンドの原石とその原石を研磨して完成したダイヤモンドを分析のためにGIAまで提出していただく必要があります。提出後、両方のダイヤモンドを照合し、参加している採掘会社から提供された起源に関する情報が確認されます。新しいレポートには、原産地、それぞれのダイヤモンドの4Cに関する完全な品質分析、刻印されるレポート番号が記載されます。原産地およびダイヤモンドの形成に関する詳細は、GIA.eduのGIAオンラインレポートチェックサービスでそれぞれのダイヤモンド起源レポートにアクセスしていただくか、各レポートに印刷されたQRコードでご覧いただけます。
 
近年、ダイヤモンド業界においていは透明性とトレーサビリティがますます重視されています。消費者は、商品の起源とその社会経済的そして環境への影響を知りたいと思っています、とGIA社長兼CEOのSusan Jacquesは述べます。GIAダイヤモンド起源レポートは、一般市民の方々を教育そして保護し、宝石や宝飾品に対する信頼を確保するというGIAの使命と完全に一致します。10億年以上も前に形成された母なる自然の賜物、天然ダイヤモンドを購入する消費者は、ダイヤモンドが辿った旅とダイヤモンドが発見される国のコミュニティに与えるポジティブな影響について、もっと学ぶことができます、とJacquesは続けました。
 
GIAは、採掘会社、製造業者、小売業者と連携してトレーサビリティのニーズを特定しました。また、消費者調査を行った結果、ブライダルジュエリーを購入する米国の消費者の69%が、起源に関する物語があるダイヤモンドを好むことが判明しました。
 
ダイヤモンド起源レポートサービスは、天然ダイヤモンドの形成と特性に関してGIAが数十年にわたり科学的研究を行い、GIAのグレーディングラボにおいて数百万にも及ぶダイヤモンドを宝石学の観点から検査した結果、開発されました。
 
該当する研磨されたダイヤモンドがグレーディングのためにGIAに提出されると、物理的な測定やその他の科学的データを使用して提出された元の原石と一致させることができます。研磨されたダイヤモンドのデータが原石のデータと一致すれば、GIAは採掘会社から提供された原産地を確認し、その情報をダイヤモンド起源レポートに含めます、と上級副社長兼主任ラボ及び研究責任者のTom Mosesは説明します。
 
GIAは、これまでに0.15カラットから100カラット以上までの多数の原石をすでに検査してきました。ダイヤモンド起源レポートのプログラムには、数多くの鉱山労働者、製造業者、小売業者が参加しており、2018年10月にはAlrosa(アルロサ)も参加しました。
 
GIAダイヤモンド起源レポートの新しいサービスは、元の原石とその原石を研磨して完成したダイヤモンドの高精細画像をデジタルおよび印刷版のレポートで閲覧できるマーケティング戦略を活用するため、小売業者は各ダイヤモンドのユニークな物語を消費者に伝えることができます。GIAは、原石の結晶が発見されて、光沢のあるダイヤモンドへと研磨された過程と各国の産業において社会的および経済的な利益との関連について説明するパンフレットを提供します。
 
詳細については、https://www.gia.edu/diamond-origin-report-serviceをご覧ください。
 


GIAについて

1931年設立の独立非営利組織であるGIA(Gemological Institute of America)は、宝石学における世界有数の権威として認められています。1950年代初頭、GIAはカラー、クラリティ、カット、カラット重量で有名な 4C を考案しました。さらに1953年にはインターナショナルダイヤモンドグレーディングシステム™を開発し、これは現在世界中のほぼすべての宝石専門家や宝石商により認識されています。
 
研究、教育、宝石学ラボサービスおよび機器の開発を通じて、当機関は、最高基準の完全性、研究活動、科学知識、プロフェッショナリズムを維持することにより宝石・宝飾品に対する公共の信頼を確保することに専念しています。