GIA記者発表 ー GIAフィールド ジェモロジィ チームが100回目の調査旅行を完了
タンザニアとケニアへの訪問、17年間にわたる厳密な科学的調査を標す
カリフォルニア州カールスバッド ー 2025年1月29日 ー GIAのフィールド ジェモロジストは先日100回目の調査旅行を終え、世界各地のカラーストーン採掘地から得る独自に検証した宝石学的情報のGIAの無類の蓄積はさらに増えました。
ケニアとタンザニアへの今回の調査旅行で、GIAチームはツァボライト、スピネル、サファイアの原石を大量に収集し、各サンプルの正確な起源を確認し記録しました。 15キロを超える宝石の原石には、ケニアのガルバトゥーラ産の1万カラット以上のサファイアが含まれていました。
「私たちの広範なフィールド ジェモロジィ プログラムは、カラーストーン研究や鑑別、原産国サービスの基礎となっています」と、 GIAのラボラトリーおよびリサーチのチーフオフィサーのTom Mosesが述べます。「 世界20か国から採取された2万9,000個以上(中には数百個の石からなるものもある)、100万カラット以上の検証済みサンプルにより、私たちは世界中の採掘地で採取されたカラーストーンの化学的、地質学的、宝石学的特性に関する最も完全で詳細なデータベースを有しています」。
調査旅行中、GIAチームはツァボライトとタンザナイトの採掘者とともに地中深くに行き、これらの人気宝石がどのように採掘されるかを記録しました。 チームは、職人による採掘と環境保護、そして採掘事業をより効率的に併存させるための課題を研究しました。 また、スピネルへの需要増加により採掘作業の大幅な増加が生じているタンザニアのマヘンゲ地域での活動を観察しました。
GIAのフィールド ジェモロジィ チームは、ルビー、サファイア、エメラルド、スピネルを産出するアジアとアフリカの主要な地域をすべて訪れています。 GIAの研究者は、この比類ないサンプル コレクションをカラーストーンの高度な研究に使用しており、サンプルはしばしば一流の学術機関と共有され、研究活動をサポートしています。 同じデータが、科学的根拠に基づくGIAのカラーストーン鑑別および起源レポート サービスを支えています。 GIAの科学者とジェモロジストはまた、北米と南米の宝石生産地に収集と調査の旅に出かけています。
「GIAのジェモロジストは、モザンビークのルビー鉱山が2009年に発見されてから、世界有数のルビー原産地となるまでの発展を記録しました」と、タイ・バンコクのGIAラボラトリーでフィールド ジェモロジィ のマネージャーを務めるWim Vertriest氏は語りました。 「私たちは、2016年にエチオピアのエメラルド鉱山が発見された後、初めてエチオピアのエメラルド鉱山を訪れた外国人ジェモロジスト チームでもあります。
フィールド ジェモロジィ ツアーで集められた情報は、GIAの包括的な宝石学教育カリキュラムにも反映されます。 旅の記録や採取したサンプルに基づく研究結果は、GIAの季刊専門誌『Gems & Gemology』に掲載されることもしばしばあります。 このプログラムについては、『Gems & Gemology』2019年冬号(https://www.gia.edu/gems-gemology/winter-2019-building-research-collection-understanding-development-gem-deposits)で詳しく紹介されています。