記者発表

GIA、世界記録を更新したラボラトリー グロウン ダイヤモンドを検査


The new record size for CVD laboratory-grown diamond—16.41 ct, with G color and VVS2 clarity—has been achieved by Shanghai Zhengshi Technology Co. Ltd. This is an as-grown diamond; no post-growth treatment was applied for color improvement, either before or after faceting. Photo by Towfiq Ahmed.
16.41カラット、G カラー、VVS2 のクラリティという新しい記録的な大きさの CVD ラボラトリー グロウン ダイヤモンドが、Shanghai Zhengshi Technology Co. Ltd. により 製造された。これは成長後のままの状態のダイヤモンドであり、ファセッティングの前も後も、成長後に色を改善するための処理は施されなかった。写真撮影:Towfiq Ahmed。

16.41カラット、プリンセス カットの世界最大のCVD ダイヤモンド

カリフォルニア州カールスバッド – 2022年2月1日 – GIA(Gemological Institute of America)の科学者たちは、化学蒸着(CVD)法によって製造されたこれまでで最大のラボラトリー グロウン ダイヤモンドを検査しました。
 
検査の結果、Shanghai Zhengshi Technology Co. Ltd. より製造されたこの16.41カラット(ct)のプリンセス カット ダイヤモンドでは、CVD法で製造されたダイヤモンドの特徴が観察できたと判断されました。詳細な分光学的検査より得た測定値から、G カラー、VVS2クラリティのこの人工ダイヤモンドの色を改善するための製造後の処理が行われていないことが確認されました。
 
「2003年に私が初めて検査したCVD ダイヤモンドは、0.23ctのペアシェイプで、明らかにブラウンのカラーでした」と、新しい記録的なサイズのこのCVD ダイヤモンドを検査したGIAの研究開発担当副社長、Wuyi Wang博士は述べています。 「この16.41ctのラボラトリー グロウン ダイヤモンドは、CVD成長技術がいかに進歩したかを実証しています。この成果は、高品質のラボラトリー グロウン ダイヤモンドの多くの科学的および産業的応用において重要な意味を持ちます。」
 
「GIAは、1971年にRobert Crowningshieldが初めてラボラトリー グロウン ダイヤモンドの宝石学的な記述を行って以来、何千ものラボラトリー グロウン ダイヤモンドを検査してきました」とGIA取締役副社長兼ラボ・研究主任責任者のTom Mosesは述べます。 「それ以来数十年にわたり、GIAは詳しい研究結果を公開してきました。これは消費者を保護するというGIAの使命において重要な点です。」
 
GIAの科学者による検査の後、GIAの専門家は、GIAがラボラトリー グロウン ダイヤモンドに対して通常行う厳格なプロセスを使用して、このダイヤモンドをグレーディングし、GIAラボラトリー グロウン ダイヤモンド レポート番号2225246686を発行しました。
 
Wang博士およびGIA研究員のStephanie PersaudとElina Myagkayaによる簡単なレポートは、GIAのウェブサイト GIA.edu でご覧いただけます。本レポートは、GIAの季刊専門誌「Gems & Gemology(宝石と宝石学)」に次回掲載される予定です。
 


GIAについて

1931年設立の独立非営利組織であるGIA(Gemological Institute of America)は、宝石学における世界有数の権威として認められています。GIAはカラー、クラリティ、カット、カラット ウェイトからなる有名な4Cを考案し、さらに1953年にはダイヤモンドの品質の基準として世界中で認知されているインターナショナル ダイヤモンド グレーディング システム™を開発しました。
 
研究、教育、宝石学ラボ サービスおよび機器の開発を通じて、当機関は、最高基準の誠実性、学術活動、科学知識、プロフェッショナリズムを維持することにより宝石・宝飾品に対する公共の信頼を確保することに専念しています。