GIAが34.59カラットのCVDラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドを鑑定
2022年に報告された当時最大のCVDダイヤモンドの2倍以上の大きさ
カリフォルニア州カールスバッド- 2023年5月4日- GIA(米国宝石学会)の香港ラボラトリーは最近、研究所が鑑定した中でも最大の化学気相蒸着法(CVD)によるラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドを鑑定しました。インドのEthereal Green Diamondが製作した34.59カラット、24.94×13.95×9.39 mmのエメラルドカットのラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドは、VS2、Gカラーと評価されました。
GIAが2022年、当時記録的な大きさの16.41ctのCVDラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドを報告して以来、GIAが鑑定した最大のCVDダイヤモンドのサイズは 111%増加しました。
GIAの季刊専門誌であるGems & Gemology(G&G)は、このほど、この最新記録のCVD成長ダイヤモンドのすべての観察と分光学的特徴を含む研究報告をオンラインで公開しました。この研究報告は、同誌の2023年夏号に掲載される予定です。
GIAのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・ラボラトリー・アンド・リサーチ・オフィサーであるトム・モーゼスは、以下のように述べています。
「1年で2倍以上のサイズアップは、CVDダイヤモンドの成長における素晴らしい技術的成果です。」
「このような生産性の向上には、消費者の信頼を確保するための、正しい識別と開示が重要です。これもまた、GIAが消費者の信頼を守るため、重要なリソースと研究を捧げている理由です。」
この34.59ctのCVDラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドが保有する微細な特徴により、クラリティはVS2と評価されました。研究者は小さな黒いグラファイトインクルージョンを発見し、あるものはボディの内側に沿って、またあるものは成長層の間に雲のようなクラスターを形成していました。顕微鏡で観察すると、テーブル越しに弱い "オイリー "または波状の粒状が見られ、これはCVDラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドにしばしば見られる特徴です。
参照記事
34カラットを超えるCVDダイヤモンドがGIAの香港ラボラトリーで検査される
(原文:CVD Diamond Over 34 Carats Examined in GIA’s Hong Kong Laboratory
Ka Wing Tam and Terry “Ping Yu” Poon)
2023年5月3日
https://www.gia.edu/gia-news-research/cvd-diamond-over-34-carats
CVDラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドの大きさが過去最高を更新
(原文:New Record Size for CVD Laboratory-Grown Diamond
Wuyi Wang, Stephanie Persaud, and Elina Myagkaya)
2022年6月27日
https://www.gia.edu/gia-news-research/january-2022-largest-cvd
報道関係のお問い合わせは、Nellie Barnett(nbarnett@gia.edu、+1 760-603-4184)までご連絡ください。