記者発表

GIA、全種類の真珠レポートに「ピーコック」カラーレンジコメントを追加


GIA is adding a report comment employing the trade color term “Peacock” for designated colors of cultured pearls from the Pinctada margaritifera black-lipped pearl oyster, commonly known as Tahitian pearls.
GIAでは、トレードカラー用語の 「ピーコック」を採用したレポートコメントを追加しています

消費者を保護し、業界の需要に応える

カリフォルニア州カールズバード-2023年5月2日  GIA(米国宝石学会)は、一般的にタヒチ真珠として知られている黒蝶貝の養殖真珠の選別された色として、業界で使用されているカラー用語「ピーコック」を採用し、そのレポートコメントを追加します。
 
GIAの業界分析により、真珠業界内で「ピーコック」として一般的に合意されているカラーレンジの特定が行われました。そのカラーレンジの一般的な説明は、グリーンを含む色相で、中程度から強い彩度と中程度から暗いトーンのボディカラー、中程度から強いオーバートーン(通常はピンクですが、他の色相の場合もあります)またはオリエントです。
 
真珠のルース、ストランド、またはジュエリーアイテムが「ピーコック」と定義されたカラーパラメーターを満たしている場合、GIA真珠レポートには次のような内容のコメントまたはそのバリエーションコメント(複数形やフェースコールの表記など)が追加されます(コメントは英語で明記されます):
“この真珠は、業界で「タヒチアン」養殖真珠と呼ばれ、「ピーコック」の色範囲に分類されます"

GIA エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・ラボラトリー・アンド・リサーチ・オフィサーのトム・モーゼスは以下のように述べています。
「この変更は、「ピーコック」という色の名前の歴史的背景と現在の使われ方を1年間かけて調査し、業界の声を反映させた結果です。業界の知見と、消費者が十分な情報を得た上で購入の意思決定を行えるよう教育するGIAの使命に基づき、このカラーレンジコメントをレポートに追加することは、消費者にとってより有益なものとなります。」
 
この変更に伴う追加料金は発生しません。今回のサービス向上の詳細については、発表の全文(日本語)をご覧ください。https://www.gia.edu/JP/gem-lab-service/pearl

GIAは、4CとGIAインターナショナル ダイヤモンド グレーディング システム™の開発で最もよく知られていますが、1949年以来、天然および養殖真珠の識別と分類においてもリーダー的存在でした。GIAは、米国連邦取引委員会の宝石業界向け真珠ガイドラインの改訂に貢献し、世界の主要な真珠会社と協力して、真珠を記述するための包括的な基準を開発する役割を担っています。これらの基準は、GIA 7 Pearl Value Factors™(7つの真珠バリューファクター)と呼ばれるものです。7つの要素とは、「サイズ、シェイプ、カラー、真珠層、光沢、表面、マッチング」です。


GIAについて

1931年に設立された独立非営利団体GIA(米国宝石学会)は、宝石学の世界的権威として認められています。GIAは、カラー、クラリティ、カット、カラットの4Cを考案し、1953年には、ダイヤモンドの品質の基準として世界中で認められている国際ダイヤモンド グレーディング システム™を確立しました。

GIAは、研究・教育・宝石学研究所サービス・機器開発を通じて、誠実さ・学問・科学・プロフェッショナリズムの最高水準を維持することにより、宝石とジュエリーに対する社会の信頼を確保することに専念しています。詳しくはGIA.eduをご覧ください。