記者発表

アルロサ、GIA M2Mプログラムを試行


カリフォルニア州カールスバッド – 2018年10月25日 – 本日、GIAはダイヤモンド原石の世界最大の生産者であるAlrosa(アルロサ)が、GIAのM2Mプログラムを試行中であると発表しました。
 
M2Mプログラムを使うことで、私たちのダイヤモンドの物語を消費者にお伝えすることができます、とアルロサでCEOを務めるSergey Ivanovは述べます。これまでの経歴を追跡できるシステムを作ることは、ダイヤモンドの産地を確認する上で重要なステップとなり、業界関係者や小売業者そして最終的には小売店で購入する消費者にとって役に立つことになるでしょう。アルロサは、消費者に最高の信頼と知識を提供するために、市場で利用できる色々な追跡ソリューションを検討しています、と続けました。
 
消費者は、購入するダイヤモンドの起源について大きな関心を示しています。M2Mプログラムにより、小売業者そして最終的には消費者が、ダイヤモンドが辿った旅について学ぶことが可能となり、バリューチェーンでのそれぞれの段階でそのダイヤモンドの物語が追加されます。また、このM2Mプログラムのため、研磨された石の個々の特性、およびその石が辿ったユニークな旅を、従来のダイヤモンドグレーディングレポートとともに、モバイルアプリを使用して消費者と分かち合うことができます。
 
私たちは、アルロサがM2Mプログラムへ参加したことを非常に嬉しく思っています。多数の小売業者や製造業者が参加しており、GIAはこの取り組みの一環としてその他のダイヤモンド生産者に貢献し続けます、とGIA執行副社長兼最高ラボ・研究責任者のTom Mosesは語りました。
 
M2Mは、ダイヤモンドの旅の素晴らしい物語を語るバリューチェーンにおいてそれぞれの段階での情報を持って結果的にできた研磨ダイヤモンドにダイヤモンド原石を科学的に照合させるGIA独自の能力を結集したデジタルプラットフォームです。このプログラムで以前に行われた試行段階を完了したGIAは、1カラットから100カラット以上までの数多くのダイヤモンド原石を処理してきました。

アルロサについて
アルロサは、ロシア最大のダイヤモンド採掘会社であり、世界のダイヤモンド生産量の27%、さらにはロシアのダイヤモンド生産量の95%を占めています。2017年には3960万カラットのダイヤモンド原石を採鉱しました。アルロサは、2017年のダイヤモンドの生産量で世界最大そして収入において第2位となりました。現在、ロシア連邦のサハ共和国(ヤクーチア)とアルハンゲリスク州の2つの地域で事業を展開しています。
 


GIAについて

1931年設立の独立非営利組織であるGIA(Gemological Institute of America)は、宝石学における世界有数の権威として認められています。1950年代初頭、GIAはカラー、クラリティ、カット、カラット重量で有名な 4C を考案しました。さらに1953年にはインターナショナルダイヤモンドグレーディングシステム™を開発し、これは現在世界中のほぼすべての宝石専門家や宝石商により認識されています。
 
研究、教育、宝石学ラボサービスおよび機器の開発を通じて、当機関は、最高基準の完全性、研究活動、科学知識、プロフェッショナリズムを維持することにより宝石・宝飾品に対する公共の信頼を確保することに専念しています。