GIA 4C クラリティ
ダイヤモンドは地球内深部の極度の熱と圧力の下で形成されるので、多くの場合内部(インクルージョン)または外部(ブレミッシュ)にユニークなあざを持っています。
ダイヤモンドのクラリティとはインクルージョン(内包物)やブレミッシュ(傷)が無いことの程度を表します。 こうしたあざのないダイヤモンドはまれであり、希少性はダイヤモンドの価値に影響を与えます。 GIAインターナショナル ダイヤモンド グレーディング システム™(GIA International Diamond Grading System™)を使って、ダイヤモンドはフローレス(FL)から明らかなインクルージョンを伴うもの(I3)までのクラリティグレードに分けられます。
ダイヤモンドは一つ一つがユニークです。 10倍の倍率で観察した場合に完璧なダイヤモンドは存在しませんが、中にはそれに近い石があります。 これらはフローレス(無傷)ダイヤモンドとして知られ、非常に稀少です。 宝石商でさえ、一度も見たことが無い人も多くいます。
GIAクラリティスケールには11のグレードがあり、ほとんどのダイヤモンドはVS(ベリースライトリーインクルーデッド、インクルージョンが非常に少ない)やSI(スライトリーインクルーデッド、インクルージョンをわずかに含む)のカテゴリーに分類されます。 クラリティグレードを決定する際、GIAシステムでは、10倍の倍率で見えるクラリティ特徴の大きさや性質、位置、色、レリーフ、量などが考慮されます。
- フローレス(FL) - 熟練したグレーダーが10倍の倍率で見てもインクルージョンやブレミッシュが見えない
- インターナリー フローレス(IF)- 熟練したグレーダーが10倍の倍率で見てインクルージョンは見えず、ブレミッシュだけが見える
- ベリーベリースライトリーインクルーデッド(VVS1とVVS2) - インクルージョンは熟練したグレーダーが10倍の倍率で見ても確認が困難
- ベリースライトリーインクルーデッド(VS1とVS2) - わずかにインクルージョンがあり、熟練したグレーダーが10倍の倍率で見て確認が困難からやや簡単までの程度
- スライトリーインクルーデッド(SI1とSI2) - インクルージョンは熟練したグレーダーが10倍の倍率で見て確認できる
- インクルーデッド(I1、I2、I3) - インクルージョンは10倍の倍率で容易に確認でき、透明度や輝きに影響を与える可能性あり
GIAクラリティスケールはなぜ作られたのでしょう?
カラースケールの場合と同様、宝石商が「ルーペ クリーン」や「ピケ」等の誤解を生じやすい用語を使用していたことから、GIAのクラリティグレーディングシステムが開発されました。今日では、外国でダイヤモンドを買った場合など、宝石商の話す言語がたとえ英語以外(日本語やフランス語など)であってもVVS1 や SI2 といった共通の用語が使われるはずです。