天然ジルコンにおける常磁性正孔中心とジルコンの着色(Paramagnetic Hole Centres in Natural Zircon and Zircon Colouration)
電子常磁性共鳴(EPR、磁場を用いて原子欠陥中心の遷移エネルギーを測定する吸収法)と光吸収分光法を使って、11石の小さな未処理のジルコン結晶の不均一試料グループを検査します。 調査結果は、色と結晶構造中の一定の常磁性欠陥中心の間に明らかな相関関係があることを示しています。 しかしながら、EPR研究は、三価の希土類元素の正方中心やニオブの存在は特定のジルコン着色に直接関連していないことも示しています。
本論文では、電子および正孔欠陥中心に対する高度に技術的なEPR分光分析結果(例えば角度依存性や結晶軸;主要G値など)や、さらにはジルコンの同形を反映する複雑な置換型電荷パターンについて論じています。
米国およびフランス産試料(無色から帯桃や帯赤、褐色)の光吸収スペクトルは、1つのタイプのスペクトルを示し、それには340~350nmおよび510~515nmの2つの幅広いバンドが見られます。 ロシア産試料(無色から帯黄褐色)はそれとは異なっており、320、390、420nmの3つの主要なバンドと510nmの弱いバンドというより複雑なスペクトルを示します。
結果から、これらの2つの一般的な色相の細分は有意義であることが確認されています。
要約:Edward R. Blomgren(エドワード R. ブロムグレン)