ガーネットの品質を決定する要因
第一に、膨大にあるガーネットの種類には途方に暮れてしまうようです。 ガーネットの種類は色を基本に考えるとよいでしょう。
色
パイロープとアルマディンは紫色から帯橙赤色のものです。 スペサルティンにはさまざまなオレンジ色がありますが、アンドラダイトは黄色から帯黄緑色のものです。 グロッシュラーは、無色から黄色、帯赤橙色や帯橙赤色、そして強く鮮やかな緑色まで、おそらくガーネット種の中でも最も幅広い色が揃います。
ジェモロジストやカラーストーンのディーラーは、いくつかのガーネット種について色によってさらに変種に分類します。 例えば、デマントイドは収集家の間で高く評価されている、アンドラダイトの中の輝きの強い緑色の変種です。 ツァボライトとヘソナイトは両方ともグロッシュラーの変種です。 ツァボライトは緑色で、ヘソナイトは橙色および帯橙赤色から帯褐赤色です。 ロードライトは帯柴赤色の変種です。
クラリティ
典型的なガーネットのクラリティは、ガーネットの種類によって異なります。 たとえば、赤いガーネットのアルマンディンやパイロープ、ロードライトには一般的に、目に見えるインクルージョンはありません。 スペサルティンやヘソナイトのようなオレンジ色のガーネットは、目に見えるインクルージョンがある場合がよくあります。
グロッシュラーは通常半透明であるため、カボションやビーズ、彫刻用として人気があります。
カット
多くのガーネットは、容易に宝飾品にセットできるよう、標準的な形と標準的なサイズにカットされています。 これは特に赤いガーネットによく見られます。 上質なツァボライトのように高価なガーネットでは、なるべく原石からの重量を保てるような形状やデザインにカットされます。
デマントイドは多くの場合、ファイアーを最大限に引き出すために厳密なプロポーションにカットされます。 ガーネットは、デザイナーカットや彫刻用としても人気があります。 赤色ガーネットは、カボションやビーズにカットするのに古くから用いられている素材です。 高いクラリティで透明度も高いものが一般的に揃います。
カラット重量
ガーネットではあらゆるサイズや重量の石が揃います。 デマントイドやツァボライトのようなガーネットは、一般的には小さめのサイズで見つかるので、サイズが大きくなると価値は大幅に上昇します。 アルマンディンのような他のガーネットは、大きなサイズがはるかに一般的ですので、サイズが大きくなるにつれて価値が劇的に上昇することはありません。