エメラルドについて


エメラルド原石
コロンビアのCoscuez(コスケス)エメラルド鉱山で産出されたエメラルド原石の緑色が、懐中電灯の光によって照らし出される。写真: Eric Welch/GIA
エメラルドは、ベリルという鉱物種のうち緑色から緑がかった青色の変種です。この鉱物種には、アクアマリンをはじめ、その他の色のベリルも含まれます。

石をエメラルドとするか、またはそれほど高価ではないグリーン ベリルとするかの決定要因となる緑色の度合いに関しては、宝石の専門家の意見が異なります。業界の中には、クロムで着色されたグリーン ベリルは全てエメラルドと呼ぶという人もいます。しかし、ほとんどのジェモロジストや宝石学ラボ、そしてカラーストーンのディーラーは、エメラルドと呼ぶには色が明るすぎる石の場合は、グリーン ベリルと呼ぶ方が正しいとしています。ただし、そう考える人々の中でも、どの程度を「明るすぎる」とするかについては意見が分かれています。

GIAでは、ラボラトリーでグレーディングされた比較用の石を使用して、緑色が「エメラルド」と呼ばれるに十分な濃さと彩度を伴っているか判定します。