ベンチヒント#18:木製のリングクランプの改造方法


木製万力の改造
小さく繊細なアイテムに対して切削, フィリング, ストーンセッティング用のベアリングなどの機械作業を行う際, これを固定するにあたっての最良の方法を見極める努力は, ベンチジュエラーにとって尽きない課題です。
           
この用途のツールは、いくつもあります。何世紀もの歴史を持つものから、モダンな洗練されたもの、中にはとても高価なものもあります。 リングやその他のジュエリーアイテムを固定する木製のリングクランプを簡単に改造するという代替案では、便利な、多機能の固定装置に転換できます。
           
リングクランプは通常、作業中にベンチピンにサポートされています。 圧力をかけている間にクランプが滑ると、問題が発生します。 プロングプッシャーでリングを上から下方向に押すと、例えば、クランプは、設定位置から抜け出すことがあり、それがわずかであっても、突然の動きで、宝石やプロングを損傷したり、手指の怪我の原因になります。

溝を研削して改造すると、クランプをより確実にサポートできるので、作業中の動作範囲が広がります。
この図は、リングクランプの元の形状を示しています。 溝を研削して改造すると、クランプを確実にサポートできるので、作業中の動作範囲が広がります。
ただし、リングクランプにチャネルを削ると、これをベンチピンと所定の位置にロックすることができます。 これによって、作業進行中により安定したサポートが得られるため、作業の正確性と安全性が改善されます。

リングクランプの溝がベンチピンの所定の位置にロックされ、作業中の安全性と安定性が向上します。
リングクランプの溝がベンチピンの所定の位置にロックされ、作業中の安全性と安定性が向上します。
80グリット½ インチ × ½インチの研磨バンドとマンドレル(ドラムアーバー)は、この改造に適しています。 リングクランプの端から約10mmのところに基準線を引きます。 リングクランプの周囲に2ミリの凹みを作るため、研磨バンドを使用しています。 ベンチピンに対して溝をテストし、所定の位置にクランプが固定できるよう、必要に応じて調節します。

この簡単な改造で、ツールがより安定し、宝石の損傷や怪我を防止します。