Pardieu(パーデュー)がアフガニスタンの宝石探査のストーリーを語る

次に、信頼できる現地人ガイドを入手すること。
そして、最も重要なのは、旅で出会う人々とつながりを持つための方法を見つけること。
これらは、GIAの実地宝石学スーパーバイザーVincent Pardieu(ヴィンセント・パーデュー)が、豊かな宝石産出国アフガニスタンで採鉱されるルビー、エメラルド、サファイヤの詳細について学ぶために現地を旅するとき、実践する護身術の一部です。 彼は最近、 シルクロードの宝石取引(アジアから中東までの古代ルート)の魅力的な歴史や、アフガニスタンでの複数の戦争と政治の結果とともに、これらのヒントを、カールスバッドの学生とスタッフに語りました。
Pardieu(パーデュー)は、宝石の出所を確認するために直接、原産地へ旅し、鉱山や採鉱技術の観察と撮影、参照用サンプルとGPSデータの収集、発見したことの調査結果としての文書化などを行うことがよくあります。 彼の仕事は、GIAが特にルビー、サファイヤ、およびエメラルドについて原産地決定レポートを提供するために重要です。
Pardieu(パーデュー)の旅は危険かもしれませんが、彼は明らかに旅と宝石への愛、そして道中で出合う人々から聞く話しを十分に味わえる環境でうまくやっているようです。 彼は、2006年以降アフガニスタンへ5回旅しており、GIAの研究のために数千のサンプルを収集してきました。
彼は服装やひげなどをまねて、現地に溶け込むように努力すると言っています。 そして、常に信頼できる現地人を紹介してくれることができる知人とともに旅をすると語ります。
「石を間違えたら、多分少し損をすることになるでしょうが、 知らない国に行って、人を間違えると、あるいは間違った人と関わると、それは恐ろしいことの始まりです」と彼は言います。
「アフガニスタンの採鉱者は、何世代も外国人に宝石を販売しています。 「彼らは収入をもたらしてくれるので、外国人が好きです」とPardieu(パーデュー)は付け加えます。
注意する必要があるのは、昼食時に隣のテーブルに座っている人々、または道を歩いているときに出会う人々で、鉱山へ向かう往路よりも、復路のほうがより危険だと言います。
「気づかれた場合、戻って来る途中で待ち伏せされてしまうかもしれません」と話します。
行きたい鉱山に最も近い村に着いたとき、Pardieu(パーデュー)とそのチームが一番にすることは、長老と会うことです。 彼らは訪問者に非常に興味があり、その意図に懐疑的なことが多いため、これには時間がかかることがあります。 長老たちは、彼らが鉱山に行くことができるか否かの最終決定権を持っています。
「人々とつながる方法を見つける必要があります。つながりを持つと、手伝ってくれます」と彼は語ります。 彼らがハンターで、自分もハンティングが好きな場合は、そのコネクションを作ります。 見つけた手がかりは何でも使いましょう。 「つながりを持つ方法を見つけることができない場合には、トラブルが予想されます。」
ジェグダレク産ルビー
Pardieu(パーデュー)は2006年と2010年の2回、アフガニスタンのジェグダレク鉱山へ旅していますが、どちらの旅でも、採鉱活動は何も見ることができませんでした。 初回は、鉱山が政府によって閉鎖されており、2回目は見知らぬ男に別の丘の上から見張られていたため、引き返すことに決めました。
5時間におよぶ昼食とお茶、彼の人生についての質問に答えた後で、鉱山の所有者からルビーのサンプルを取得することができました。 宝石を買うことができるまでに、自分自身について話すのにかかった時間に多少驚化されましたが、Pardieu(パーデュー)は採鉱者たちはあらゆる種類のニュースに飢えていると語ります。
パンジシール産エメラルド
アフガニスタンのパンジシール鉱山から小さなエメラルドのみが出てくるのはなぜかと興味を持ったPardieu(パーデュー)は、その理由を「自分の目で見たい」と思いました。 彼はパンジシール渓谷を訪れ、何百という鉱山が大きな鉱脈に向かって掘られ、最寄りの村の上に1000メートルも垂直に切り立っているのを見つけました。 彼はまた、鉱山が運営されている方法についても多くのことを学びました。
採鉱者たちは「地下を走り回り」、良いスポットへの道を最初に爆破しようとしていました、と彼は話します。 誰でも最初にトンネルに到達した者が、そのトンネルを勝ち取り、所有することになります。
「他の採鉱者がどこで採掘しているかを探るために、壁に耳を傾けている採鉱者が常に一人います」と言います。 「採掘の音が聞こえない場合、それは彼らが爆破しようとしていることを意味するので、走って逃げる必要があります。 彼らがあなたのトンネルに侵入した場合は、あなたの勝ちですが、そのためには爆発を生き延びねばなりません。」
爆発物を買うことは、アフガニスタンの採鉱者にとっては困難なので、彼らはソ連が1980年代に谷を爆撃したときに残していった軍需品に農村の肥料を追加して、自作しています。 Pardieu(パーデュー)は、これが、エメラルドが小さい理由を説明していると述べます。 これらの爆発物からの衝撃波は、生産物の大部分を損傷してしまいます。
「それはすべて、爆発を生き延びたエメラルドを見つけることなのです」と彼は言いました。
バダフシャン産サファイヤ
GIAラボで働くPardieu(パーデュー)は、バダフシャン地域産のサファイアにトルマリン内包物があることに気づきました。 それまでは、彼はこの種類のサファイアはカシミール産のものしか知りませんでした。 そこで彼は、調査するために鉱山へと向かいました。
アクセスが非常に限られているため、彼とチームは、サファイアの原産地まで物理的に到達できませんでした。 ラピスラズリ鉱山の上部1000メートルの崖の上に位置する鉱山への道は、不安定で、 夏の2ヶ月間の午前3時から午前9時の間にのみアクセス可能です。 太陽が崖の上に輝くと、岩が落下し、非常に危険になります。
彼は研究用に、雲母やトルマリン、サファイヤを含有する10キロの母岩を購入することができました。
Pardieu(パーデュー)の最後のヒント:
採鉱者の幸運を祈ってあげることを忘れないでください、とPardieu(パーデュー)はアドバイスします。 パンジシール渓谷のエメラルド鉱山を彼が後にした2時間後、採鉱者たちが深いポケットをヒットしました。
「あなたが去った後に彼らがいくつかの石を見つけた場合、あなたが戻ってくると喜んで迎えてくれます」と、彼は言います。