アメトリンについて


アメトリンのカラーブレンド
この素晴らしいアメトリンのトリリアントカットは、アメシストの色とシトリンの色をブレンドする内部反射を作り出す数多くのファセットが特徴 撮影:Robert Weldon/GIA、提供:Minerales y Metales del Oriente、ボリビア、南アメリカ
同じ宝石の中にアメシストとシトリン両方の色を含む透明で二色のクォーツは、アメトリンもしくはアメシスト・シトリンと呼ばれています。 その対照的な色により、興味をそそる外観が与えられます。

上質のアメトリンはオレンジ色(ミディアムダーク~やや強い)および紫色(鮮やか~力強い、またはすみれがかっている)を示します。 通常5カラット以上大きな宝石は、最も強い飽和色相を示す傾向にあります。 販売業者は、成形された宝石の中心にある二色のはっきりした境界とともに、各色が魅力的に半々に配分されたものを求めます。

綺麗に二色の効果が現れるので、アメトリンはしばしば長方形のステップカットとしてカットされます。 研磨師は両方の色を同じように強調することを試みます。

エメラルドカット アメトリン
長方形のステップカットにより、これらのアメトリンの印象的なバイカラーの性質が明らかに現れている 写真:Maha Tannous/GIA
研磨師は時々アメトリンを混合カットもしくはブリリアントカットに形作り、アメシストとシトリンの色が混ざり合う内部反射を使用します。 アメトリンはフリーフォームまたはファンシーカットでも人気があります。

壮観な二色の宝石
アメトリンは、アメシストと黄水晶のクォーツの色が同じ結晶中に存在するクォーツの一形態です。 写真:Robert Weldon/GIA, 提供;Minerales y Metales del Oriente(ミネラル・イ・デル・オリエンテ), ボリビア, 南米。
想像力豊かなファンタジーカット
著名な宝石デザイナーのJohn Dyerの手によるこのファンタジーカットで、ユニークなアメトリンの色が混ざり合い、美しいコントラストを見せている 彼はその作品を、Ametrine SunRay™(アメトリン・サンレイ)と名付けました。 写真:Lydia Dyer, © John Dyer & Co., (© John Dyer & カンパニー)宝石提供:John Dyer & Co.(John Dyer & カンパニー)。
天然のアメトリンの商業用の供給源は一つだけです。ブラジルの国境に近い東部ボリビアの鉱脈です。 伝説によると、スペインの征服者が1600年代にその場所を発見しましたが、3世紀以上にもわたって不明であったと言われています。 アメトリンは1970年代に再び市場に登場し始めました。 アナヒ鉱山は、天然のアメシストとシトリンも産出します。

アメトリン結晶
ボリビア東部のアナヒ鉱山は、このようなアメトリン結晶の原石の産地である Robert Weldon/ GIA、写真: Bart Curren