琥珀の品質を決定する要因
色
消費者にもっとも親しまれているのは黄色とゴールドの琥珀ですが、この宝石には白、黄色、オレンジから赤みがかった茶色も見られます。 赤みがかった琥珀はゴールドの琥珀よりも価値があります。ゴールドは黄色よりも価値があります。 まれに、強い蛍光により琥珀の外観が青みや緑がかった色に見えることがあり、それが魅力的である場合には石の価値を高めることがあります。 酸化によりその物質が経時変色を起こすことがあります。
琥珀をジュエリー用としてカットや研磨すると、硬い表面を取り除いたり薄くすることで酸化に対し敏感になります。 上質の半透明のイエローまたはオレンジ色の琥珀は徐々に暗くなり、赤みがかったブラウン、最終的にはブラックへと変わっていきます。
琥珀の色は、熱処理や染色によって変える事が出来ます。
クラリティ
透明な琥珀はくすんだものよりも価値があります。 興味深い植物や動物のインクルージョンは琥珀の試料の価値を高めます。
ナタネ(キャノーラ)油で慎重に加熱処理すると、曇った琥珀をやや透明にすることができます。 その結果得られる琥珀は、時にサンスパングルと呼ばれるひび割れ状の円形模様を呈します。
カット
琥珀は、一般に原石のオリジナルの形にそった自由な形状に研磨されます。 その後、ジュエリーにセットしたり、ネックレスのつなぎ用に穴を開けたりします。 琥珀のカッティングのスタイルには、ビーズ、カボション、および自由形状の研磨ピースなどがあります。 琥珀にはファセットカットされるものもありますが、これはまれなケースです。
カラット重量
琥珀は塩水よりも相対密度が低いので、大きなサイズであっても非常に軽く感じられます。 このために琥珀ではわりと大きなサイズのジュエリーを作れるのです。