琥珀は、有機質宝石です。 有機質宝石は、生体、またはかつては生体であった組織と生物学的プロセスからもたらされたものです。 琥珀は、何億年も前、古代木の樹液が硬化し化石化して形成されました。
琥珀にはさまざまな色がある。 最もよく知られているものは黄色からオレンジ色だが、
まれに赤みを帯びたものもある。 このグループには、曇った外観の琥珀やミャンマー産の赤みがかった琥珀、
応力フラクチャーをもつ琥珀、淡色でほぼ不透明な琥珀が見られる。 - Alan Jobbins
科学者や収集家は、動物が囚われていたり植物の断片が含まれている琥珀を珍重します。 こうしたいにしえの生物の小片は硬化した琥珀の中に閉じ込められ、興味深いタイムカプセルとなっています。
琥珀のなかには、地下で発見されるものもあります。 また潮によって解き放され、運ばれて砂浜や海岸沿いにたどり着くものもあります。 ドイツ、ポーランド、ロシアの国境と接するバルト海岸は、今も尚琥珀の重要な産出地です。
気泡は、極めて一般的な琥珀のインクルージョンである。 これらが多く存在すると、素材は曇って見える場合がある。
琥珀は、「北方の金」と呼ばれることがあります。その温か味のある光沢から、ビーズ、彫刻、ペンダント、カボションのほか、カップやボウル、嗅ぎタバコの箱、傘の取っ手といった装飾品にもなります。
琥珀と関連のある素材でコーパルと呼ばれるものも、化石化した木の樹脂ですが、年代的には百万年以下と琥珀よりもずっと新しいものです。
琥珀と同様、コーパルもまた化石化した木の樹脂だが、琥珀ほど古いものではない。 琥珀となるには1億年以上経っていなければならないが、コーパルはそれより若く、10万年程度といったところだろう。